3月1日(水)から6月12日(月)まで、国立新美術館の企画展示室1Eで「ルーヴル美術館展 愛を描く」が開催されます。
人間の根源的な感情である「愛」は、古代以来、西洋美術の根幹をなすテーマの一つでした。ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画、現実の人間の日常生活を描く風俗画には、特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、官能的な悦び、あるいは苦悩や悲しみが、様々なかたちで描かれています。一方、宗教画においては、神が人間に注ぐ無償の愛、そして人間が神に寄せる愛が、聖家族、キリストの磔刑、聖人の殉教といった主題を介して、象徴的に表されています。
本展では、西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのか、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された74点の絵画を通して浮き彫りにします。16世紀から19世紀半ばまで、約350年にわたる愛の表現の諸相をひもとく、かつてない趣向の展覧会です。
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【展覧会レポート】国立新美術館「ルーヴル美術館展 愛を描く」
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