2021年9月、エトワール凱旋門が布で覆われると、周囲は人々の歓声に包まれました。クリストとジャンヌ=クロードが出会い、現代美術作家として創造活動の一歩を踏み出したパリで1961年に二人が構想し、悲願の夢でもあったプロジェクト「L'Arc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961-2021(包まれた凱旋門)」が現実のものとなった瞬間でした。
そんな、クリストとジャンヌ=クロードの活動の根源と広がりに焦点をあてた展覧会が、21_21 DESIGN SIGHTにて、2022年6月13日より2023年2月12日まで開催されます。展覧会ディレクターには、パリと東京を拠点として活躍する映像ディレクター、パスカル・ルランを迎えます。16日間に渡り、銀色のコーティングが施された再生可能な青い布25,000㎡と、3,000mもの赤いロープで包まれた「L'Arc de Triomphe, Wrapped」の背景や制作過程を紹介。二人の意志を継ぐ人々が結集してのプロジェクト実現を讃えるとともに、激動の時代のなかにあってもなお状況を切り拓き、喜びをもたらす創造の大きな力そのものに目を向けます。
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【展覧会レポート】21_21 DESIGN SIGHT「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」
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