TOTOギャラリー・間にて、9月14日(木)から11月26日(日)まで「西澤徹夫 偶然は用意のあるところに」が開催されます。
今回の展覧会は、「京都市京セラ美術館」や「八戸市美術館」をはじめとする文化施設や美術展の会場構成など美術館関係の仕事を数多く手掛けている建築家・西澤徹夫氏の初の個展です。
「建築の全体性とは、どこまでのことを指すのか?」と西澤氏は問い、建築が扱う対象はどんどんふくらんでいくこと、具象として現れたものの裏側にこそ、私たちが建築と呼ぶものの核心のようなものが内在していること、そのような不可視のものを計画することの過程にこそ建築の魅力があるのではないか、と述べています。
タイトルの「偶然は用意のあるところに」は、いまだ見えていない核心に触れるためにできうる限りすべての準備を整えておくという、西澤氏の建築との真摯な向き合い方を表した言葉。西澤氏の緻密な設計と現場での限りない「チューニング」の積み重ねによって生まれる建築が、訪れる人に悦びや新しい発見をもたらすことも、こうした姿勢から生まれる幸運のひとつなのかもしれません。
西澤氏はこの展覧会を「自らも未だ気づいていない何かを発見するプロジェクト」と捉えているそうです。
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【展覧会レポート】TOTOギャラリー・間「西澤徹夫 偶然は用意のあるところに」