クリエイター
※掲載情報はインタビューおよびプロジェクト実施時のものになります(一部を除く)。
Kenji Yanobe / Contemporary Artist
1965年大阪府生まれ。現代美術作家。1990 年、隔離タンクの中で瞑想する体験型の作品《タンキング・マシーン》でデビュー。「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに機械彫刻を制作。ユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品群で国内外で評価される。1997 年より、放射線感知服《アトムスーツ》を身にまといチョルノービリ(チェルノブイリ)や大阪万博会場跡地を訪れる《アトムスーツ・プロジェクト》を敢行(〜2003年)。21 世紀の幕開けとともに、制作テーマを「リヴァイヴァル」へと移行。2003 年、国立国際美術館(大阪万博会場跡地)で集大成的な個展「メガロマニア」を行う。
2004 年より、実父の腹話術人形「トらやん」をキャラクターとするシリーズを開始。2004〜05年、金沢21 世紀美術館の開館に合わせて、全長7.2mの《ジャイアント・トらやん》を滞在制作。2011 年、東日本大震災後、希望のモニュメント《サン・チャイルド》を制作し、国内外で巡回。3体のうち1体が茨木市(大阪)に恒久設置される。2017年、福を運ぶ旅の守り神《SHIP'S CAT》シリーズの制作を開始。2021 年、大阪中之島美術館に《SHIP'S CAT (Muse)》が恒久設置される。2024年、生命の旅をテーマにした巨大インスタレーション《BIG CAT BANG》をGIZA SIX中央吹き抜けで展示した。
創作の原点は幼少期に大阪万博会場が解体されていく現場「未来の廃墟」で遊んだこと。美術の起源や存在意義を問い、環境と相互作用をもたらす作品を制作している。