麻布台ヒルズの『森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス』では、特別展「宇宙の非対称性について」を2026年10月8日(木)まで開催しています。本展は、巨大な光の彫刻空間「Light Sculpture - Flow」の再オープンを記念して行われるもので、全く新しい体験を提供する2つの新シリーズが公開されます。
「Asymmetric Existence(非対称性存在)」は、実空間と鏡像空間の概念を覆す試みのシリーズ。通常、鏡は実空間を対称に映し出しますが、この作品では実空間にのみ現れて鏡には映らない彫刻と、鏡の中にのみ現れて実空間には存在しない彫刻が同時に生み出されます。鑑賞者の認識の中でそれらが統合され、一つの彫刻として立ち上がるという、不思議な感覚を味わえます。

もう一つの「Chromatic Existence(色彩性存在)」は、色が空間の中で流れ、色そのものが秩序を形成することで立ち上がる彫刻のシリーズです。物質的な境界面を持たないものの、確かな存在感を放ちます。

また、ミュージアム内の様々な作品空間を飛び回るカラスが「Light Sculpture - Flow」の作品空間に入ると、カラスが鏡の中と実空間を行き来する作品が始まります。境界のないアート群が織りなす圧倒的なエネルギーを全身で体感できます。
内覧会でチームラボ代表の猪子寿之氏は、新シリーズについて「光線群が高い秩序を作った時にある種の存在が生まれ、彫刻となる」と説明。「人類が未だ見たことのない存在なので、大いに楽しんでほしい」と語りました。さらに、彫刻としての「存在」は周囲の環境や鑑賞者自身と切り離せるものではないとした上で、「我々は世界を外から見ているのではなく、世界の連続体の中にいて、その存在を認識している」と述べ、鑑賞者と作品が一体となる体験の重要性を強調しました。

2024年2月9日のオープンから、およそ2年5か月経ちましたが、作品は日々進化を続けているとのこと。たとえば、《花と人、コントロールできないけれども共に生きる》は、花弁がより細やかに描かれ、美しさを高めています。

また、2026年5月20日(水)から公開された《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス:Crystal World》も必見です。光の点で描かれた八咫烏(やたがらす)が境界を越えて飛来し、空間を縦横無尽に飛び回ります。

夏休み期間中は、学生向けに特別価格で入館できるチケットも用意されています。2026年7月18日(土)から9月18日(金)までの期間限定で、中学生・高校生・大学生・短大生・専門学校生・大学院生を対象とした「学生サマーパス」を販売しています。
光の流れと秩序によって生み出される、物質を超越した新たな彫刻の世界。固定観念を覆すチームラボの最新作は、私たちが普段どのように世界を認識しているのかを深く問いかけてきます。日常から切り離された幻想的でダイナミックな空間の中で、これまでにない未知のアート体験をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
編集部 齊藤
特別展「宇宙の非対称性について」
会期:2026年7月8日(水)~2026年10月8日(木)
開館時間:8:30~21:00
※最終入館は閉館の1時間前
※9月1日(火)は17:00閉館(最終入館は16:00)
※10月1~2、5~9、12~16、19、21~23、26~30日は22:00閉館(最終入館は21:00)
休館日:8月25日(火)、9月8日(火)、10月20日(火)
会場:森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.teamlab.art/jp/e/tokyo/
