東京シティビューでは、2026年4月10日(金)から6月8日(月)まで、「『チ。 ―地球の運動について―』×東京シティビュー~世界の見方が変わる体験を、展望台で~」を開催しています。本イベントでは、地動説を命がけで証明しようとした人々の物語を、海抜250mの空に近い展望台のロケーションに重ね合わせることで、日常の風景を知の探求の場へと変貌させます。

開幕に先立って行われた内覧会では、企画・監修に携わった哲学者の谷川嘉浩氏による解説ツアーを実施。谷川氏は「生成AIの台頭によって常に膨大な言葉が生み出されている時代ですが、その多くは心を揺さぶるものではありません。言葉を失うほど心を動かすためには、やはり力のある言葉をたくさん浴びることが大切だと感じています。『チ。』は、言葉で人の心を大きく動かす作品。本を観に行くような感覚で来ていただけたら嬉しいです」と本イベントへの思いを寄せました。

会場に入ると、東京タワーを中心とした都市風景を背景に、登場人物が空を見上げる名シーンを再現した巨大バナーが出現。作中に入り込んだような写真が撮影できる特設フォトスポットも用意されており、特別な一枚を残すことができます。

展示エリアの入り口では、印象的な瞳が描かれたパネルが来場者を迎えます。この瞳をよく見ると、展望台から見える実際の東京の夜景が映り込んでいます。

本イベントでは単なる名シーンの紹介にとどまらず、物語の根底に流れるテーマを深く掘り下げた展示構成となっています。第1部では作中で繰り返し登場する「信念」という言葉を軸に展開。第2部では「感動」や「迷い」をテーマに、信念が揺らぐ瞬間などを再提示しています。

作中のシーンの近くには、谷川氏をはじめ、英文学者の小川公代氏、哲学者の下西風澄氏、文筆家の伊藤亜和氏という4名の気鋭の共創者による解釈コメントが添えられています。多様な視点によって、来場者自身の思考をひらくきっかけを提供しています。

展示のフィナーレを飾るのは、プラネタリウム・クリエーターの大平貴之氏率いる大平ラボの協力による「星空シアター」です。星空が天井から降り注ぐような空間設計となっており、中世の天文学者たちが見上げたであろう夜空から出発し、現代の最新天文学が解き明かした138億光年にも及ぶ宇宙の果てまでを巡る壮大な旅を体験できます。

大平氏は「先が見通しにくく不安を感じる時代だからこそ、信念をただ貫くだけでなく、問い直しながら変えていくことの大切さを感じています。天文学の歴史のように、自分の考えを見つめ直し続ける姿勢が、今求められていると思います」とコメント。さらに、人類の未来を考える上で夜空を知ることの重要性を説き、この体験が身近な対立や分断を少しずつ変えていくきっかけになればと、平和への願いを語りました。
特設のグッズショップでは、本イベントのキービジュアルを使用した限定アイテムをはじめ、様々なオリジナルグッズを販売しています。『チ。』関連グッズだけでなく、天文・宇宙・星空にまつわるセレクトアイテムも多数用意されています。

膨大な情報が流れる現代。登場人物たちの信念や葛藤の痕跡を辿った先で見下ろす東京の景色は、きっと普段とは違って感じられるはずです。心を動かす言葉に数多く出会える本展で、空や宇宙、神学、哲学、さらには自分の信念とは何か、考えを巡らせてみてはいかがでしょうか。
編集部 齊藤
「『チ。 ―地球の運動について―』×東京シティビュー ~世界の見方が変わる体験を、展望台で~」
会期:2026年4月10日(金)~6月8日(月) ※会期中無休
会場:東京シティビュー(東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
開館時間:10:00~22:00(最終入館21:30)
主催:東京シティビュー
特別協力:株式会社大平ラボ、天文学普及プロジェクト「天プラ」
企画協力:谷川嘉浩(哲学者)、小川公代(英文学者)、下西風澄(哲学者)、伊藤亜和(文筆家)
後援:J-WAVE
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://tcv.roppongihills.com/jp/exhibitions/chi-event/
