東京ミッドタウン・デザインハブにて、4月6日(月)まで「ポケモンと考える アート・環境教育展 4」が開催されました。多摩美術大学の学生たちが、身の回りにあるものを材料にポケモンを制作する「POKÉMON UPCYCLE SCULPTURE(ポケモン・アップサイクル・スカルプチャー)」。4回目の展示となる今回は、新作の追加にともない合計100体を超えるポケモンたちが会場に並びました。

会場を訪れてまず目を引くのは、所狭しと並ぶポケモンたちの迫力です。ポケモン図鑑の番号順に配置されています。制作における主なルールは「塗装をしない」こと。素材本来の色や質感を尊重するという制約のなか、学生らが打ち出した柔軟なアイデアは新鮮な驚きと期待感を与えてくれます。

例えば、ミジュマルのお腹にある貝殻にはマドレーヌの容器が使われていたり、イワパレスの背中の岩石は古本を積み重ねて表現されていたりと、身近なものがポケモンの身体の一部へと生まれ変わっていました。

今年の大きな柱となっているのが、佐賀県との協力による海洋ごみを用いたプロジェクトです。海岸に漂着した漁網やイカダの破片など、本来であればゴミとして処理されるはずの素材を再利用しています。

廃材の質感や色味を、そのポケモンにしか出せない雰囲気に昇華させています。中でも人気を集めていたのは、海洋ごみを素材にしたユニランです。漁網の素材を活かした絶妙な半透明感は見事にこのポケモンのコンセプトとシンクロしており、ファンから大きな人気を得ているそうです。

段ボール製の展示台は分解・保存が可能で、4年前の第1回展示から大切に使い続けられています。展示の高さは大人が見るには少し低めですが、これは小学生がポケモンと目が合うように設計されているためです。段ボールには使用された素材の説明も丁寧に記されています。どんな素材で作られているのか、親子で答え合わせする姿が印象的でした。

子どもたちの間では、やはり2022年に発売された「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」世代の比較的新しいポケモンたちが圧倒的な人気を誇りました。お気に入りのポケモンが、身近なもので形作られている驚きが、関心をより一層引いているようでした。
また、体験型のワークショップも大きな盛り上がりを見せています。打ち上げ花火の花火玉を再利用したモンスターボール作りのイベントは、大変な人気で予約枠はすぐに埋まってしまったそうです。

ゴミ拾い活動で使われた軍手を再利用する「手袋ポケモン」作りも、たくさんの子どもたちが参加。身近な手ぶくろから自分だけのポケモンを生み出す体験は、子どもたちにとって環境問題に触れるきっかけとなる貴重な機会になっているようでした。
編集部 野島
「ポケモンと考える アート・環境教育展 4」
会期:2026年3月26日(木)~4月6日(月)
時間:11:00~19:00
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F)
入場料:無料
主催:多摩美術大学 TUB、プロダクトデザイン研究室 studio3
協力:一般財団法人 ポケモン・ウィズ・ユー財団
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.designhub.jp/exhibitions/pokemon4
