【展覧会レポート】TOKYO NODE GALLERY「Mrs. GREEN APPLE MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』」

TOKYO NODE GALLERYでは、2026年1月9日（金）まで「Mrs. GREEN APPLE MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』」が開催中です。Mrs. GREEN APPLEの10周年を記念する本展は、すべての楽曲制作とプロデュースを手掛けてきた大森元貴氏の頭の中を覗き込むような、驚きと発見に満ちた空間で構成されています。

１台の机の上に描きかけの地図が置かれた「最初の部屋」の先にあるのは、レコーディングスタジオを再現した「RECORDING THEATER」。2024年にリリースした曲『ライラック』のリアレンジをする映像が投影されており、制作現場の雰囲気を感じられます。映像の内容は日替わりで変更されるので、何度も訪れたくなります。

「DANCE-GO-ROUND」は、メンバーが初めてダンスパフォーマンスに挑戦した曲『ダンスホール』をイメージした空間です。メンバーが着用したタキシードがミラーボールに照らされており、同曲のMVを連想させます。

「QUE SERA SERA GARDEN」では、『ケセラセラ』の曲データを解析し、AI技術を用いて、それぞれ映像、振動、香りに変換して出力する試みが行われています。テクノロジーによって、聴覚だけでなく視覚や触覚、嗅覚で楽曲を楽しむことで、新たな魅力を発見できるエリアです。

ここまではMVを再現した展示でしたが、後半からは公演の世界観を再現したブースが続きます。「INTO THE ATLANTIS」には深海をイメージした青い空間に、DOME LIVE 2023 "Atlantis"の衣装が吊るされています。足元に仕掛けがあり、泡に触れると特別な演出が起こります。

「BABEL no TOH STATUE」はDOME TOUR 2025 "BABEL no TOH"をイメージしたエリアです。プロジェクションマッピングによって幻想的な空間を存分に楽しめます。

続いてMVを再現した展示へと続きます。「KUSUSHIKI GATE」では、『クスシキ』のMVのワンシーンを彷彿とさせる空間の中に、実際に使用された衣装が設置されています。

「IMAGINATION VOYAGE」では、巨大な船のセットに乗り込み、4面のスクリーン映像を鑑賞しながら映像の世界を航海します。大森氏が描くイメージの世界を体験した先に待つのは、デビューから10年間の制作資料が並ぶ「CREATIVE HISTORY」。手書きスケッチや打ち合わせ音声などを通じてMrs. GREEN APPLEの軌跡を辿ることができます。

その先に待つ「次の部屋」では、足元に見覚えのある地図が広がっていました。展覧会を締めくくる演出は、ぜひ現地にて確かめてみてください。

グッズショップでは、楽曲や展覧会をモチーフにしたオリジナル商品が多数展開。各会場や数量限定のアイテムもあります。また、本展のキービジュアルでメンバーが実際に着用した衣装も展示されているのでお見逃しなく。

オリジナルの証明写真機では、『ビターバカンス』をテーマにしたフレームで、メンバー3人と一緒に撮影しているような写真を撮れます。撮影特典としてキービジュアルのオリジナルカードがもらえるのもうれしいです。

これまでの歩みを振り返るだけでなく、五感を使って楽曲の世界に没入できる特別な体験ができました。Mrs. GREEN APPLEが創り出す魔法のような空間を、ぜひ会場で味わってください。

編集部　野島