東京ミッドタウン・デザインハブでは、9月28日(日)まで「Tokyo Illustrators Society Presents Illustration Works 179人のイラストレーターによるベストワーク展」が開催されています。
東京イラストレーターズ・ソサエティ(TIS)会員179名が、それぞれ最も気に入っている仕事やよくできた仕事を「ベストワーク」として、ジャンルごとに1点選んで出展。ポスター、装丁、パッケージ、デジタルサイネージなど多岐にわたる作品が集まっています。
TIS理事長のサイトウユウスケ氏は「世界の中でも日本は多種多様なイラストレーターが、その個性を生かして、様々な媒体で活躍しています。その多様性を直に感じてもらえる機会になっていますので、イラストレーションが好きな方やイラストレーターを志す方たちにとって新たな発見の場になったらうれしいです」と本展への想いを明かしました。
展示会場の奥に並ぶのは、広告ポスターです。大きなポスターが立体的に並んでいる姿を見るだけでも壮観です。企業の広告だけでなく、大学やお寺の広告など多種多様なデザインが並んでおり、一つひとつ眺めているだけであっという間に時間が過ぎます。
壁際には書籍や絵本が展示されています。イラストレーターの代表的な仕事の一つである装画。これだけ多くの装画作品を一堂に見られる貴重な機会だからこそ、それぞれのイラストレーターの個性がより鮮明に浮かび上がります。
こちらは、いとう瞳氏がイラストレーションを担当した《JUJU カバーアルバム『ユーミンをめぐる物語』》の作品です。小皿やハンカチタオル、キーホルダーなどのツアーグッズにも採用されています。
山内庸資氏の《スシローのお皿》や、丸山誠司氏のローソン・ナチュラルローソン・ポプラで限定販売されている人気クラフトビール《僕ビール君ビール》のパッケージなど、日常的に見かけることの多いイラストレーションもありました。
服飾作品も展示されていました。こちらは、木原未沙紀氏が手がけた《Tシャツ Pokémon「 」フォッコのサーカス団》です。おしゃれなデザインとポケモンのコラボが話題となりました。
デジタルサイネージで展示されている作品は、モニター下にあるQRコードを読み取ることで、関連WEBサイトなどを確認することができます。
179名のイラストレーターが選んだ「ベストワーク」は、まさに現在の日本のイラストレーション界の多彩な才能を物語っています。普段何気なく目にしている身近なイラストレーションという仕事の奥深さと創造性を再発見できる貴重な機会となっていました。
編集部 野島
「Tokyo Illustrators Society Presents Illustration Works 179人のイラストレーターによるベストワーク展」
会期:2025年9月5日(金)~9月28日(日)
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ(ミッドタウン・タワー5F)
開館時間:11:00~19:00
休館:9月27日(土)
入場無料
主催:一般社団法人東京イラストレーターズ・ソサエティ
共催:東京ミッドタウン・デザインハブ
協力:公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)
メインヴィジュアル:YAR
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.tis-home.com/news/detail.html?id=4197