森アーツセンターギャラリーでは、6月29日(日)まで「ゴジラ生誕70周年記念 ゴジラ・THE・アート展」が開催中です。
2024年に70周年を迎えたゴジラ。1954年に第一作となる『ゴジラ』の公開から現在に至るまで、映画だけでなくさまざまな形で描かれ続けてきました。ゴジラ×現代アートの大規模展覧会となる本展では、国内外の第一線で活躍するアーティストによる新作が一堂に会します。
絵画、彫刻、写真、パフォーマンスなど、さまざまなジャンルによって描かれたゴジラを堪能できるだけでなく、東映映像美術による大迫力のジオラマや本展のために制作された特別映像など、盛りだくさんの内容となっています。
現代美術家の横尾忠則氏は、1985年に発表したゴジラにまつわる作品を本展のために再制作。横尾氏らしいサイケデリックなコラージュ作品3点を見ることができます。
O JUN氏は、《ビル群》と《ごじら》の2作を出展。2点あわせて、光線を意味する《Rays》と名付けています。
架空のニュース映像とLED掲示板で構成された《NNC ― きょうの出来事β》は、青柳菜摘氏の作品。龍神・海神をテーマにした映像にはゴジラは登場しませんが、神話性を感じさせます。
写真家の川田喜久治氏の作品《ロス・カプリチョス インビジブル》も、ゴジラは登場しないものの不穏な雰囲気からゴジラ的な気配を感じます。
東京ビルド氏の精巧なミニチュア作品群は、特撮好きにはたまりません! 模型を至近距離で見られる展示構成になっているので、細かい部分までじっくりと観察できます。
リサーチに基づくレクチャーパフォーマンスで知られる佐藤朋子氏。本展では、2020~2021年に制作・実演したパフォーマンスを映像インスタレーションとして再編成した《オバケ東京のためのインデックス 序章》を上映しています。
小谷元彦氏は、人間とゴジラが融合したような存在に兵士が対峙する彫刻作品《the One ―呉爾羅(仮設のモニュメント6)》を出展。兵士をよく見ると米兵と日本兵が一体化しており、なにか壮大なストーリーを感じさせます。
これまでPARCOの各会場で開催されてきたGODZILLA THE ART by PARCOも展開され、本展では19組による作品が集結しています。
同階にあるカフェ「THE SUN & THE MOON (Cafe)」では、ゴジラにインスパイアされたコラボメニューを提供しています。そのほか、信濃屋や梅蘭など六本木ヒルズ内の飲食店舗にてゴジラをモチーフにしたオリジナルメニューを販売。対象のメニューを購入・飲食すると限定のゴジラステッカーがもらえます(詳細はこちら:https://www.roppongihills.com/sp/godzilla-menu/)。
現代アートを通じてゴジラの魅力を再発見できる展覧会となっています。キャッチコピーでもある「ゴジラとは、何か。」に向き合い、自分だけの答えを見出してみてはいかがでしょうか。
編集部 齊藤
「ゴジラ生誕70周年記念 ゴジラ・THE・アート展」
会期:2025年4月26日(土)~6月29日(日)
※会期中無休
開館時間:10:00~19:00(金曜日・土曜日は 20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
入館料:
[平日]一般、大学生・専門学校生 2,200円/中高生 1,500円/4歳~小学生 500円
[土日祝]一般、大学生・専門学校生 2,500円/中高生 1,600円/4歳~小学生 600円
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
参加アーティスト:横尾忠則、福田美蘭、O JUN、風間サチコ、川田喜久治、Tokyobuild、小谷元彦、青柳菜摘、佐藤朋子、我喜屋位瑳務、NOH Sangho、COIN PARKING DELIVERY、河村康輔、小池健輔、Haroshi、佃弘樹、Julio Anaya Cabanding、James Jarvis、Jean Jullien、安部貢太朗、Pex Pitakpong、Roby Dwi Antono、大平龍一、Stickymonger、浅野忠信、中村哲也、TOKI、村松佳樹
主催:朝日新聞社、PARCO、東宝
協賛:DNP 大日本印刷、鹿島建設
後援:TOKYO MX、J-WAVE
ゼネラルプロデューサー:養老孟司
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://godzillatheart.com/exhibition/