国立新美術館では9月23日(月・休)まで、「CLAMP展」が開催中です。CLAMPはいがらし寒月、大川七瀬、猫井、もこなの4名からなる創作集団で、国立新美術館で開催される漫画家の個展としては、今回が2回目となります。
本展は、CLAMPを頭文字に「COLOR」「LOVE」「ADVENTURE」「MAGIC」「PHRASE」の5つのテーマを中心とした展示構成となっています。最初の「COLOR」はその名から連想されるように、カラー原画が展示されています。その時代の最先端の画材を取り入れた作品群が並ぶさまは、日本漫画界の歴史そのもの。前期と後期で展示内容が変わるので、ファンは要チェックです。
続く「LOVE」では、CLAMPが描く愛にフォーカスしています。90年代から多様な愛の形を作品に取り入れてきたCLAMPですが、ここでは原画と共にその名シーンを振り返ります。
「ADVENTURE」では、代表作6作『聖伝-RG VEDA-』『東京BABYLON』『X -エックス-』『魔法騎士レイアース』『カードキャプターさくら』『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』の原稿を350点以上展示しています。第1話や名シーンを読むことができ、CLAMPのストーリーテリングの魅力を堪能できます。
巨大な壁に3種類の映像が投影された「MAGIC」。大画面に映されるイラストを見ていると、自分自身が作品の中に入ったかのような没入感が味わえます。
「PHRASE」は、『xxxHOLiC』の原稿とともに、CLAMPが紡ぐ「言葉」の力にフォーカスします。会場内に設置されたボックスには、作中の印象的なセリフが記載されたステッカーが入っており、一人一枚引くことができます。
その先にあるのは、35年の創作を振り返る「IMAGINATION」のエリア。壁には、巨大な年表によって画業の歴史がまとめられています。そのほか、アニメ作品のキャラクター設定画や小説の挿絵など、漫画以外のメディアについて部分的に紹介されています。
そして、フィナーレを飾る「DREAM」では、本展のために描き下ろされた特別カラーイラスト原画が展示されています。
特設ショップでは、本展限定のオリジナルグッズが豊富に展開。さらに国立新美術館内のレストラン・カフェでは、コラボメニューが提供されているので、ぜひ合わせて足を運んでみてはいかがでしょうか。
「CLAMP 展」国立新美術館 2024 年 展示風景
©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD.
©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./CLAMP 展製作委員会
編集部 齊藤
「CLAMP展」
会期:2024年7月3日(水)~9月23日(月・休)
会場:国立新美術館 企画展示室2E
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00~18:00(金・土は20:00まで)
※入場は閉館の30分前まで
主催:国立新美術館、CLAMP展製作委員会
協賛:株式会社ローソンエンタテインメント、TOPPAN株式会社、株式会社メトロアドエージェンシー
後援:六本木商店街振興組合
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.clamp-ex.jp/