【展覧会レポート】WALL_alternative「REFACTORY_2」

WALL_alternativeでは2月3日（土）まで、企画展「RE:FACTORY_2」が開催中です。エイベックス・クリエイター・エージェンシーが企画・運営するYouTube番組「MEET YOUR ART」に出演したアーティスト23組が、"音楽"からインスピレーションを得て制作した新作を中心に出展しています。

磯村暖氏とサリーナ・サッタポン氏は、これまでは"Paradictionary"というプロジェクトの中で、一つの表現から別の表現への翻訳をし続けていくという試みを行ってきました。今回の展覧会では、音楽とアートの関連性を考えるという展示コンセプトで行われた"Paradictionary Vol.2"から平面表現の作品をそれぞれ展示しています。

"Paradictionary"とは磯村氏による造語で、「言葉を丸ごと変える」「辞書を超えたもの」という意味を含んでいます。たとえば、サッタポン氏が一つの言葉をタイの伝統的な詩形のクローン詩で表現し、それを磯村氏が読み取って伴盤曲で表す、といったように情報を組成している環境ごと変換して制作しているそうです。

基本的には一人あたり1点を出展していますが、金氏徹平氏の作品は2点展示されています。プラスチック製のフィギュアがポップでかわいらしいです。

壁面には平面作品が展示されていますが、中には立体的なものも。両面に絵が描かれているものもあり、見る方向によって違う表情を見せます。

布施琳太郎氏が今回出展した《二人であることの到着》は、やくしまるえつこ氏が羽田空港の国際線到着エリアのために作曲したサウンドを聴きながらドローイングしたとか。

アーティストたちがどのような音楽からインスピレーションを受けて制作したのか、想像しながら鑑賞するのも面白いかもしれません。

編集部　齊藤