六本木未来会議に登場したクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介しています。紹介した本は、東京ミッドタウン・デザインハブのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター内で不定期開室されているリエゾンセンター・ライブラリーにてお読みいただけます。今回は浜田晶則さんが選んだ『動いている庭』(著:ジル・クレマン、翻訳:山内朋樹/みすず書房)。
浜田晶則さんのコメント
以前パリで観たんですが、ジル・クレマンの庭がすごく好きなんです。基本的に庭って設計図のとおりに維持していくものなのですが、彼は多年草など何年かで生え変わるようなものを庭に取り入れて、どんどん草が動いていき、それに合わせて手を入れていくというようなつくり方をしているんです。これまでの庭って自然というものをコントロールしようとしてきたんですけど、彼の庭は調和を取っていくようなスタイルですごく自然。建築や都市でもそういったものがつくれたらいいなと思うので、たまに開いて彼のスケッチやテキストを読んでいます。
庭師、ジル・クレマンによる著書。土地のダイナミズムにゆだね、逆らわないという独自の哲学を、カラー図版とともにひもとく。
クリエイティブ集団「graf」を率いる服部滋樹さんへのクリエイターインタビューをきっかけに実現した、「六本木未来会議BOOKキャラバン by 服部滋樹」のプロジェクトレポートも公開中。併せてお読みください。
浜田晶則さんのインタビューはこちら
クリエイターインタビュー #151
浜田晶則(建築家)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/151_01/