10月5日(木)、2023年度の「グッドデザイン賞」の候補(ファイナリスト)が発表されました。今年のテーマは、「アウトカムがあるデザイン」。4月から募集を開始し、計5,447件が審査の対象になりました。
大賞候補は、以下の5件。この中から1件が選ばれ、10月25日(水)に発表されます。
総評では、審査委員長の齋藤精一さん、審査副委員長の倉本仁さんと永山祐子さんが登壇。
齋藤さんはあいさつの中で、「グッドデザイン賞は、海外のデザイン賞と比較されることも多いですが、明らかに違うのは社会的文脈をどれだけ含んでいるか。1枚の写真の後ろにどれだけのストーリーがあるかを、多くの人に伝えていければと思います」とコメント。
続けて、倉本さんが「20数年デザインにかかわってきましたが、状況がずいぶん変わってきた印象があります。今年の審査を通して強く感じたのは、デザインに携わる人が組織の中で上流に位置するようになったこと。企業の中で経営者とデザイナーが並走しながら、パートナーとして物事を作り出している。喜ばしいことだと感じつつ、デザイナーとしてより進化していかなくてはと思います」とデザイン業界の今について言及。
永山さんは「今回、海外から参加した審査員もいたのですが、その言葉に改めて気づかされることがありました。全体を通してみると、マイクロイシューに目を向けているものが多い。これは日本ならではの特徴ではないかと思います。細やかな取り組みがやがて周りを巻き込んで、気づくとグローバルな問題につながる。審査を通して私自身勉強になりました」と、今年の応募作品の傾向を語りました。
そして今年は、全受賞作品が4年ぶりに東京ミッドタウンで展示されます。また、最新&人気のグッドデザイン賞受賞商品を購入できるポップアップストアもオープン。長年愛され続けている「ロングライフデザイン賞」の受賞作品も紹介されます。
編集部 齊藤
「GOOD DESIGN EXHIBITION 2023」
会期:2023年10月25日(水)~10月29日(日)
時間:11:00~20:00
※10月28日(土)は21:00閉場、10月29日(日)は18:00閉場
場所:東京ミッドタウン各所
開館時間:10:00~22:00(最終入館21:00)
料金:無料
主催:公益財団法人日本デザイン振興会
後援:経済産業省、中小企業庁、東京都、日本商工会議所、日本貿易振興機構(JETRO)、国際機関日本アセアンセンター、日本経済新聞社、NHK、WorldDesign Organization、東京ミッドタウン
総合監修:齋藤精一(2023年度審査委員長)、倉本仁、永山祐子(ともに2023年度審査副委員長)
企画・運営:ADKマーケティング・ソリューションズ
会場デザイン:中川エリカ建築設計事務所
グラフィック:岡本健デザイン事務所
会場施工:乃村工藝社
展覧会HP(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.designhub.jp/exhibitions/49drcs1fue