Karimoku Commons Tokyoでは、7月1日(土)~7月22日(土)まで、テキスタイルデザイナー鈴木マサルさんの展覧会「テキスタイルの表と裏 -Looking through the overlays-」を開催中です。
鈴木さんといえば、鮮やかで奥行きある色柄のプリントテキスタイルで知られています。本展では、新作「表と裏がないテキスタイル」を使用した、さまざまな作品が集められました。
テキスタイルは、一般的には素材としてのイメージが強いですが、本展ではテキスタイル自体をプロダクトとして成立させる試みがなされています。スタートに先駆けて行われたプレス向けプレビューにて、鈴木さんは「以前から表ばかりを装飾していると感じていました。そこで今回は、両面にプリントして表と裏をなくしたんです」と語りました。
「布をプロダクトとしてどういう風に使えるのかを皆さんに見てもらいたいと思い、今回準備しました。ぜひ、テキスタイルの可能性を感じてください」
会場には、新作を大胆に使用した衝立(ついたて)が。表から見るか、裏から見るかによって、見え方が変わってくるのが面白いです。光に当たった時の透け感や、木のフレームが、柔らかい印象を与えます。廊下に設置されたモニターでは、新作の制作過程を見ることができます。
会場の2~3階では、カリモク家具の製品とともに、新作のテキスタイルが使われたクッションが展示されています。インテリアとしての活用例を実際に目にできる貴重な機会です。
上の画像の奥に見えるカーテンも、鈴木さんがデザインしたものだそうです。眺めながら「もし家に持ち帰れるとしたら、どんなレイアウトにしようかな?」とつい思いを巡らせてしまいます。
会場内には、木でできた鳥のオブジェが。壁や家具にも、新作のテキスタイルに合わせた色彩がペイントされています。テキスタイルの新たな可能性を存分に味わえる展覧会となっていました。
編集部 齊藤
「テキスタイルの表と裏 -Looking through the overlays-」
会期:2023年7月1日(土)~7月22日(土)
休館日:毎週日曜日
開館時間:12:00~18:00
会場:Karimoku Commons Tokyo
東京都港区西麻布2丁目22-5
主催:UNPIATTO Inc.
協賛:カリモク家具株式会社
協力:芦沢啓治建築設計事務所
会場デザイン:芦沢啓治
グラフィックデザイン:佐々木拓、金井あき
展示コーディネイト:藤本美紗子
展覧会HP(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://commons.karimoku.com/news/detail/230626/