GALLERY MoMo Projects(六本木)では、6月24日(土)まで鴻池朋子さんの個展「鴻池朋子のストラクチャー」が開催中です。普段は見ることのできない作品や、展覧会の構想スケッチ、作業映像などが公開されます。
5月27日(土)から28日(日)にわたって開催された「六本木アートナイト2023」では、《皮トンビ》《狼ベンチ》《陸にあがる》《アースベイビー》など、大型の作品が展示されましたが、本展では小型の作品が中心。
会場内には、「深度図書館」と名付けられた読書スペースが用意されています。ここでは、鴻池さんの書籍や資料を、椅子に座ってじっくりと読むことができます。
机の上には、聾者で歴史学者の木下知威さんと送り合った手紙がまとめられた往復書簡も。5月28日(日)には、鴻池さんと木下さんのお二人による筆談トークイベントも行われました。
壁には、瀬戸内国際芸術祭 2019の《大島皮トンビ》や、「六本木アートナイト2023」で東京ミッドタウンに展示された《高松→越前→静岡→六本木皮トンビ》など、これまで実施された作品の構想スケッチが並びます。
《皮トンビ》は、その大きさが特徴的な作品。壁に立てかけられたタブレットでは、作品を設置した際の映像が流れていました。普段は見られない展覧会の裏側がわかる、貴重な機会となっています。
さらに進んで、ギャラリー奥の扉から中庭へ。室内とはまた異なる雰囲気で構成されています。ギャラリーらしからぬ異色の空間は、なんとも心地よく感じました。
特に注目したいのは、出入り口付近に置かれた《水竜巻きマシン》。鴻池さんがモチーフとして扱うことの多い竜巻が、装置により生み出されています。
最終日となる6月24日(土)の15:00~17:00には、朗読会とトークのイベントも行われるそうです。ぜひ、足を運んでみてはいかがしょうか。
編集部 齊藤
「鴻池朋子のストラクチャー」
会期:2023年5月23日(火)~6月24日(土)
時間:12:00~19:00
休館日:日曜日、月曜日、祝日
入場料:無料
会場:GALLERY MoMo Projects(六本木)
公式サイトで詳細を見る(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.gallery-momo.com/current-roppongi