森アーツセンターギャラリーでは6月27日(日)まで『僕のヒーローアカデミア展 DRAWING SMASH』が開催されています。2014年より「週刊少年ジャンプ」で連載を開始した、漫画家・堀越耕平による『僕のヒーローアカデミア』、通称『ヒロアカ』。本展では直筆原稿の展示に加え、その世界観をより深く楽しめる立体造作や映像展示が行われています。
『ヒロアカ』の舞台は、誰もが何かしらの超常能力・"個性"を持つようになった世界。"個性"を使って事故や災害から人々と社会を守り、そして"個性"を悪用する犯罪者・敵<ヴィラン>に立ち向かう「ヒーロー」に憧れる主人公・緑谷出久(通称「デク」)が、ヒーロー育成の名門・雄英高校で仲間たちと共に成長する物語が描かれた、王道ヒーローアクションです。
入口で来場者を迎えるのは、堀越氏が本展のために描き下ろしたキービジュアルのほか、平和の象徴とも称されるNo.1ヒーロー・オールマイトの印象的なシーンなど、アメコミテイストを前面に押し出した派手なエントランスゲートです。
第1章で展示されている原画は、額数58額、枚数にして114枚にものぼります。デクが雄英高校に入学してからのイベントや事件が、それぞれの名シーンとグラフィックと共に、順を追って振り返ることができました。「ヒーローの卵」である1年A組の生徒たちの熱い思いが、絵の迫力を通して伝わってきます。
こちらは、1年A組の教室を模した造作。モニターからはアニメ声優陣による会場でしか聞くことができない撮りおろしの掛け合い音声が流れていました。ブースの中央に聳えるのは、雄英高校のジオラマ。緑谷が見上げたH型の輝かしい校舎が忠実に再現されています。
「ヒーロー」と「敵<ヴィラン>」が対峙するように並んだ第3章では、キャラクターの等身大パネルと、それぞれの必殺技シーンや印象的な場面が展示されています。
さらに進んだ奥には、今回の原画展のために新たに制作された入魂の一品、黄金に煌めくオールマイトの大迫力スタチューが聳え立ちます。高々と掲げられた左腕は、拳一つで絶望を打ち砕くと語られる彼をそのまま表現しています。
展示の最後には、「常に絵で衝撃を与えたい」をモットーとする堀越氏が、本展のために新たに描きおろした全10点のイラストと、来場者に向けたメッセージ色紙が並びます。イラストのうち1点はB1サイズの超特大作品。周りの装飾につかわれている「全面戦争編」の名シーングラフィック&パネルも必見です。
本展は6月27日(日)まで森アーツセンターギャラリーで開催されるほか、7月からは大阪・グランフロント大阪での開催も予定されています。
堀越氏の直筆原稿から漫画へのエネルギーを感じるとともに、8月に公開予定の劇場版最新作にもますます期待の高まる展覧会でした。
編集部 高橋
「僕のヒーローアカデミア展 DRAWING SMASH」
会期:2021年4月23日(金)~6月27日(日)
休館日:会期中無休
※本展覧会は「全日日時指定制」となります。各日各回ごとの数量限定販売となり、完売になる場合があります。完売した回の再販はございません。
時間:10:00~20:00(最終入場は19:30まで)
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://heroaca-ex.com/