六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介しています。紹介した本は、東京ミッドタウン・デザインハブのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター内で不定期開室されているリエゾンセンター・ライブラリーにてお読みいただけます。今回は、片岡真実さんが選んだ『人間の条件』(著:ハンナ・アレント/ちくま学芸文庫)。
片岡さんのコメント
コロナによって、普段あまり意識していない国家という枠組みや国境といったものが強く浮き彫りになりましたよね。その中で個人がどういうふうに生きることができるのか。ハンナ・アレントも二度の亡命を経験し、長らく無国籍だった時期もありました。今あらためて触れる彼女の深い思考や洞察は、示唆に富んでいるのではないかと思います。
人間の基本要素となる活動力として、労働、仕事、活動の三側面を挙げ、「人間の条件」を考察する。ハンナ・アレントはドイツの哲学者、思想家。ナチスのユダヤ人迫害により亡命し、フランス、アメリカへと渡った。
クリエイティブ集団「graf」を率いる服部滋樹さんへのクリエイターインタビューをきっかけに実現した、「六本木未来会議BOOKキャラバン by 服部滋樹」のプロジェクトレポートも公開中。併せてお読みください。
片岡真実さんのインタビューはこちら
クリエイターインタビュー #121
片岡真実(森美術館館長)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/121_01/