【展覧会レポート】21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3「tempo store @ 21_21」

21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3では、9月22日まで、モビールブランドtempoのPOP-UP SHOPが開催されています。モビールといえば、赤ちゃんの視覚や脳の発達を促進してくれる知育玩具としても知られていますが、本展ではより深いモビールの世界を楽しむことができます。

「動く彫刻」ともいわれるモビールは、絶妙なバランスでつながるパーツが、わずかな風をうけて優雅に動き、空間に心地よいアクセントと上質な空気感を生み出してくれるプロダクト。tempoのモビールは建築家やデザイナーによるもので、栃木県足利市にある工房にて、バランスを損なわないようひとつひとつ丁寧に手作業で組み立てられています。

入ってすぐの場所に展示されているのは、カラーやグラフィックの大小2つのチューブとそれを支える金属製のワイヤーパーツによって構成されている「Looping」。その鮮やかさに魅せられて近づくと、その風で上のチューブがくるくると回り出し、まるで来場を歓迎してくれているようでした。

今回のポスタービジュアルに使われているのは、小さなひとつの点で重力とつながっているスタンドモビール「place to be」のXlargeサイズ。今回のPOP-UP SHOPのために、広い空間に映える大きなサイズのモビールや限定カラーも展示販売されているので、これらもお見逃しなく。

会場ではプロダクトを見るだけではなく、一部を除いて実際に触れることもできます。こちらは、下に伸びたリングを引っ張ると、まるで羽ばたく鳥のように動く「cliffs」。カーボンスチールの素材の柔軟性が活かされたモビールです。

ほかにも、様々な形や動きを見せてくれるモビールがずらりと並んでいました。お気に入りのモビールが見つかったら、会場内でお買い上げ。難しい組み立てなどはないため、お家やオフィスですぐに飾ることができます。背景を無地で抑えた色味の場所に吊るせば、モビールだけでなく壁や天井に映る影も楽しむことも。

予測不能な動きで空間を彩り、癒しと同時に想像力をかきたててくれるtempoのモビール。その不思議な魅力を、ぜひその目で確かめに来て見てはいかがでしょうか？

編集部　高橋