【展覧会レポート】大宮エリー個展「My Favorite Resort」

現在、東京ミッドタウン内にある伊勢丹新宿店が凝縮したラグジュリアスなセレクトストア「イセタンサローネ」にて、大宮エリー個展「My Favorite Resort」が開催中。杉本博司氏による美術館のようなアート空間に、「リゾート」をテーマに手がけた新作約30点が展示されています。

描かれているのは、大宮さんがこれまでに訪れたことのある沖縄、奄美大島、ハワイ、スリランカなどの動物や景色。「制作の際には、その場所をイメージさせる音楽をかけ、旅に行った気持ちで描きました。今は新型コロナウイルス感染症の影響で遠出ができないので、絵を見て、リゾートに来たような明るい気持ちになってもらえれば嬉しいです」と制作秘話を明かしてくれました。

展示されているのは絵画だけではありません。こちらは小さな木に絵を描いた立体作品。「木に描くのは初めての経験でしたが、日本は海外と比べてお家にアートを飾るカルチャーがあまりないので、小ぶりで気軽に持って帰れるようなものも作りました。机の上に飾れば、そこにリゾートが広がってお家時間がもっと楽しくなりますよ」。

会場では、作品との写真撮影がOK。ちょっぴりオシャレして写真を撮れば、気分は優雅なバカンスです。例えばこちらの、スリランカ名物"赤いバナナ"が描かれた「とある市場でのワイルドバナナ」の前で見上げるポーズをとれば、まるで高くそびえるバナナの木を見上げているような構図に。お気に入りの作品を探して、ぜひ一緒に写真を撮ってみてくださいね。

「実は、絵を飾っているこのガラスケースも、杉本さんの作品なんです」と大宮さん。キャンバスを前と後ろからじっくり見ることができる点について触れ「私はキャンバスに柔らかい布を張って白く塗り、その上に絵を描いているのですが、今回はそれを間近で見ることができるので、質感なども感じていただけると思います」と見どころを話してくれました。

取材日には特別に2階のVIPルームも覗くことができました。手前にあるのは大宮さんによる陶芸作品。左も同じく、リゾートをテーマにした絵画です。運とタイミングが良ければ、見られるかもしれません。

1枚の絵から色々な物語が生まれる「My Favorite Resort」。遠出せず、また、涼しいイセタンサローネ内でリゾートを味わえる贅沢な本展に、ちょっぴりオシャレをして遊びに来てみてはいかがでしょうか？　

編集部　高橋