東北新社とWhateverが共同出資し、2019年に設立した新会社WTFCは、自社が展開するオフィス兼コワーキングスペース「WHEREVER」内にて、ニューヨーク発のセレクトショップ「New Stand Tokyo(ニュー・スタンド・トーキョー)」を2020年7月28日(火)六本木にオープンしました。
本国の「New Stand」は、地下鉄の駅にある古びたNews Stand(本や新聞を売る売店)を今の時代に合わせてアップデートできないだろうか?というアイデアから始まったセレクトショップ。日本のキオスク等からヒントを得ており、デジタルガジェットやデザインコンシャスな雑貨を扱っています。
現在マンハッタンで42店舗(フェリー内店舗含む)、米国各地の空港13店舗を展開。今回のNew Stand Tokyoが、米国外での初出店となります。内覧会での会見には、WTFCのCEO吉田大二氏と、WhateverのCCO川村真司氏、fermataのCEO中村寛子氏が登壇しました。
WTFCと共に店舗の企画や、商品のキュレーションを担当する川村氏は「クライアント様のために使っていたクリエイティビティを、もうちょっと違う形で社会のために使うことができないか、というコンセプトのもと、この企画がスタートしました。本国のデザインや商品などを踏襲しつつ、それだけだと面白みがありませんので、New Standを"New Standard"と捉え直し、次代性の視点を取り入れたキュレーションを展開していきたいと思います」とこれまでの経緯を説明。
1階にショップをオープンした理由を「六本木という街は文化やアートなど、先端事例が集まる街だったので、地域に開けた空間にしたいという思いがありました。また、普段僕らが広告などで間接的に触れているコンシューマーとダイレクトにアクセスできる場所、ということで、僕らにとっても価値のある空間になると感じています」と明かしました。
会見には、川村氏の友人であり、New StandのCEOであるAndrew Deitchmanがビデオ通話で出演。「New Stand Tokyoは幅広いジャンルの商品があり、News Standのテーマである"A day improvement company=『毎日をアップデートする』"に沿っていて素晴らしいと思います。今後、東京のカルチャーやアートも、NYの店舗に取り入れていきたいですね。新型コロナウイルス感染症の影響が弱まったら、ぜひ訪れたいです」と笑顔でコメントしていました。
ショップでは、歌詞が映し出されるスピーカー「Lyric Speaker Canvas」や、ビデオ会議が一般的になってきた世の中でリラックスして仕事ができるように開発された"上はビジネス、下は部屋着"の「WFH Jammies」のほか、日本初上陸となるFemtech(女性特有の健康課題に対してテクノロジーを用いた)商品など「これからの未来に必要なモノは何か?」「これからスタンダードになり得る商品とは何か?」という視点を取り入れた商品が並びます。
今後は店舗利用だけにとどまらず、ギャラリーとして様々な展覧会を企画したり、2階のキッチンラウンジを活用した各種イベントも実施されていくとのこと。
現在、ロボットを使ってお店に来店し、リモートでショッピングを楽しめる仕組みも準備中のNew Stand Tokyo。様々な人やアイデアが出会う、六本木の新しいデザイン&アートな空間になりそうです。
編集部 高橋
New Stand Tokyo
公式サイト: https://newstand.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/newstandtokyo/
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木7丁目2番8号 WHEREVER 1F
営業時間:11:00-19:00
定休日:火曜日 ※上記開業日除く