森アーツセンターギャラリーでは2019年9月8日(日)まで、『別冊少年マガジン』で連載中の漫画「進撃の巨人」(原作・諫山創)の原画展である「進撃の巨人展FINAL」が開催されています。本展は前期(7月8日~8月4日)と後期(8月5日~9月8日)に分かれており、一部展示内容が異なります。
小説、TVアニメ、映画などのメディアミックス展開が行われている本作は、巨人と人間との戦いを描いた壮大なダーク・ファンタジー。ハリウッドでの実写映画化も決定している人気作品です。(以下、ストーリーのネタバレを含みます)
入口で来場者はとある選択を迫られます。それは、壁の中に生まれるか、外に生まれるか。壁はこの作品で欠かせない要素の1つであり、物語の序盤では、主人公・エレンたちの暮らす壁の中の人々が、壁を築くことで巨人からの襲撃を防いでいることが描かれています。漫画では壁の外の世界のことも、徐々に明かされていきます。
歩を進めると、約180点以上(前期・後期合計)の原画が来場者を迎えます。この中には、単行本未収録の最新の原画も。諫山氏は、原画コーナーの見どころについて「印刷には写らない部分も見て欲しい。ホワイトを重ねて修正したり、原稿はある意味立体物のようなものだと思っています」とコメントを寄せています。
こちらは実寸大のジオラマと20m超の巨大スクリーン。巨人たちが戦い、人々の悲鳴がこだまする戦場を、間近で体験することができます。ここには調査兵団のマントや棘付きリング、さらには"ふかした芋"などの、「進撃の巨人」お馴染みの現物展示も。一つ一つじっくりと説明を読んで、世界観をリアルに感じて欲しいです。
今回初公開となるのは、諫山氏が現在構想中の「最終話」を音だけで表現したブース。暗闇で感覚が研ぎ澄まされた中、その音に耳を傾ければ、これから描かれるクライマックスへの期待は一層高まること間違いなしです。
視覚、聴覚で展覧会を楽しんだ後は、味覚でも「進撃の巨人」の世界観を堪能。ここでしか食べることのできない限定メニューや、スペシャルコースがあります。調査兵団ココアにはキャラクターコースターが付くので、お土産にもぴったりです。
このほかに用意されている、キャラクターによる音声ガイドや諫山氏によるインタビュー動画もお見逃しなく。"FINAL"と銘打たれるだけのことはある、迫力満点の展覧会でした。
編集部 高橋
進撃の巨人展FINAL
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
会期:2019年7月5日(金)~2019年9月8日(日)
前期日程:7月8日(月)~8月4日(日) ※終了しました
後期日程:8月5日(月)~9月8日(日)
時間:10:00~20:00(最終入館19:00)
休館日:なし
入観料:当日2,000円(一般~大学生)、1,500円(中学生~高校生)、1,000円(4歳~小学生)
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.kyojinten.jp/