六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。今回は、林登志也(we+)さんが選んだ『Mad Science 炎と煙と轟音の科学実験54』(著・セオドア・グレイ/オイラリージャパン)。
林さんのコメント
スタジオに置いてあってよく読んでいるのですが、たとえば塩酸のなかにアルミの玉を入れたらどうなるのかなど、死に直結しかねない危険なものも含めてさまざまな科学実験を紹介している本です。僕らは素材と対峙することが多いので、「これとこれを組み合わせたらどうなるんだろう」とこの本をヒントにすることもあります。実際、近しい実験を自分たちなりにやってみたり、材料が手に入らない場合は工場に実験をお願いしたことも。
イグ・ノーベル賞の受賞歴があり、『世界で一番美しい元素図鑑』でも知られるセオドア・グレイの著作。「オレオクッキーを燃料にしたロケット」「シャボン玉爆弾」など素人はなかなか真似できない過激な実験を通して、科学のおもしろさを伝える異色の一冊。写真が多用され、ヴィジュアル的にも楽しめます。
林登志也(we+)さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #098
安藤北斗(we+ デザイナー)× 林登志也(we+ デザイナー)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/int98_01/