六本木エリアのギャラリーを編集部スタッフの目線で紹介する「六本木ギャラリー探訪」。今回は六本木のピラミデビル1階に今年6月にオープンしたばかりのギャラリー「PERROTIN」を訪ねました。
ギャラリーオーナーは20年以上にわたり、卓越した才能をもつアジアのアーティストを支援、世に送り出してきたエマニュエル・ペロタン。ペロタンは世界中にギャラリーを展開していますが、アジアでは香港、ソウルに続き、3都市目となります。
今回お話をしてくれたのはPERROTIN東京スタッフの山中タイキさん。ラジオのパーソナリティとしてご活躍される傍ら、ギャラリースタッフとしての活動を行なっているそうです。
オープンして1ヶ月、すでに海外からのお客様やアートコレクター、学生、地域の方々など様々な人が日々訪ねて来るそう。
そんなPERROTIN東京がなぜ六本木にギャラリーを構えることになったのか。
「海外からのお客様や有名な美術館、ギャラリーが集っているのがここ六本木。だからこそ自分たち一人ではなく、様々なギャラリーと一緒にアートシーンを盛り上げることができる。そんな素晴らしい場所なので即決でした。」と山中さん。
今回オープニングを記念して開催されているのは、現代抽象画の巨匠ピエール・スラージュの個展。本展では、今年98歳になるスラージュの作品を日本ではじめて公開しています。黒一色で作られた作品は、角度や光の加減によって見え方が変わる様子を楽しむことができます。
今後も様々なアーティストの展覧会が開催される予定とのこと。「PERROTINはより多くの方にアートに親しんでいただくために、アートの世界だけに留まるのではなく、音楽やファッションなどと幅広くコラボレーションしているという縛りのない面白さがあります。」
「アートに対する固定観念がなく、色んな自由がある中でのギャラリーだからこそ、毎回違う雰囲気を楽しめるのがPERROTINの魅力。毎回全く違う体験をしていただけるので、どんな方が来ても楽しんでいただけると思います。」と山中さんは話してくれました。
またギャラリーとしては珍しく、ガラス張りとなっているため、外からも中の様子を見ることができ、アート初心者でも幾分入りやすいのではないでしょうか? ちらっと覗くと思わず中に引き込まれてしまう、六本木の街とギャラリーが繋がっているような、そんな素敵な空間がPERROTINにはありました。
最後に、「デザイン&アートの街」としての六本木について伺ってみました。
「ラジオを通してこれまでアートナイトなどに携わってきましたが、昔に比べると参加者も増え、アートに関心を持つ人が増えてきているように感じます。今後アートの街としてさらに発展させるためには、作品を見るところではなく作品を買う場所、日常の中でもアートを体験できる場所、という感覚を持ってもらえるようにしたいですね。」
パリ、香港、ニューヨーク、ソウルに続き東京に初上陸したギャラリー、PERROTIN。今後の東京のアートシーンをさらに盛り上げてくれるギャラリーとなりそうです。ぜひ気負わずに、足を運んでみてください。PERROTINならではの空間に、自然と引き込まれていくことでしょう。
information
「PERROTIN」
住所:〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
TEL:03-6721-0687
営業時間:11:00~19:00
休廊日:日曜、月曜
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.perrotin.com/