六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。
今回は、ピーター・バラカンさんが選んだ『マルコムX自伝』(マルコムX 訳濱本武雄/中公文庫)。
ピーター・バラカンさんのコメント
マルコムは、スパイク・リーの映画を見てもわかるとおり、生きている間に正当な評価を受けられなかった、たいへんな人物だったと思います。20歳のとき、彼は刑務所でイスラムに改宗して生き方がまったく変わり、また公民権運動家として活動するようになってからも、メッカ巡礼を機に、価値観がまた変わります。何より、大人になってから変われるという、その柔軟性がすごい。自分が影響を受けた本として、いろいろなところで紹介している一冊です。
黒人公民権運動をするマルコムXの自伝本。非暴力的で融和的な指導者、マーティン・ルーサー・キングとは対照的に、攻撃的な指導者というイメージのあるマルコムX。上下巻で、幼少時代から、ネイション・オブ・イスラム教に入信し、教団を拡大させるまでの彼の成長が記録されています。スパイク・リー監督による映画もおすすめです。
ピーター・バラカンさんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #74
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/74_01/