六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」でも展示したものです)。
今回は、南條史生さんが選んだ、『アウトサイダー』(コリン・ウィルソン/集英社文庫)。
南條さんのコメント
著者のコリン・ウィルソンが、イギリスで家を持たずに生活していた頃、図書館で哲学書を読みあさり、ギリシャ時代から現代まで、世界中の人間がどのようにものを考えてきたかについてまとめた本。大学生だった当時に読み、これまででもっとも影響を受けた本の中の一冊です。
著者が皿洗いの仕事をしながら、大英博物館の図書館で書き上げ、1956年にイギリスで出版されるやベストセラーとなり、さまざまな国で翻訳されている本書。ヘミングウェイ、サルトル、ドストエフスキー、ゴッホなどを例に"アウトサイダー(疎外者)"が語り尽くされています。
南條さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #71
南條史生(森美術館館長)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/71_01/