六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」でも展示したものです)。
今回は、小松宏誠さんが選んだ、『bird』(著 Roni Horn/Steidl)。
小松さんのコメント
小学生の頃だったか、遊びで釣った魚の目を、釣り針が貫通していた。怖くてどうすることもできずにいると、兄が針をはずしリリースしてくれた。泳いでいく魚をずっと眺めていた記憶がある。それ以来、人間以外の生き物に感情移入するクセがついてしまったような気がする。12年ほど前からは、ものすごく鳥が好きだ。中でも「なんかこう、好きなんよねぇ」と言葉にできないところを、Roni Hornが写した野鳥の後頭部が表現してくれた気がした。すごくうれしかった。
彫刻、写真、書籍、インスタレーション作品を制作しているアーティストRoni Hormによる野鳥の後頭部ばかりを集めた写真集。それぞれ見開き2枚ずつ対に並べられた写真からは、何ともいえない鳥の美しさが感じられます。
小松さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #43
小松宏誠(アーティスト)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/43/