六本木で働く・住む人に、街についてのインタビューをし、リレーでつなげる当企画。今回登場してくれた中村綾夏さんは、アートフォトマガジン『IMA』の編集者。AXISビルにある「IMA CONCEPT STORE」に、今年4月から勤めているそうです。「六本木を知るのはまだこれから」と言う中村さんに、この街の印象をうかがいました。
Q 01
六本木といえば_________。(一言で表すと?)
A
ひと言では言いづらいですが、「いろいろな表現が集まる街」でしょうか。この街に勤めるようになる前から、六本木アートナイトなどのイベントや美術館にはよく訪れていましたし、学生時代に「Super Deluxe」で友人が開催したイベントを手伝ったことも印象深いです。
今、私が住んでいる横須賀は、海も山もある牧歌的なところなので、それに比べると、非日常感を味わえる街だなと思います。
Q 02
あなたがオススメする、六本木のベスト3は?(飲食店を含む、あらゆるお店でOK)
A
1位 IMA CONCEPT STORE(イマ コンセプト ストア)
自分の職場を1位に挙げるのはちょっと気が引けますが......(笑)。ギャラリースペースでは、写真の展示や販売、スクールにワークショップと、いろいろなことをやっています。お客さんも外国人を含めて幅広い層がいらっしゃっていて、とても六本木らしい場所ではないでしょうか。
2位 FREY's Famous Pizzeria(フレイズ フェイマス ピッツェリア)
東京ミッドタウンのすぐ近くにある石釜焼きのピザ屋さん。仕事が終わったあと、編集部のみんなと行ったりします。3種類あるピザはどれもおいしいのですが、特に私が気に入っているのは「ブロッコロ」。ブロッコリーをにんにくとオリーブオイルで炒めたシンプルな料理ですが、また食べたくなる味です。
3位 Gallery SU(ギャラリー エス・ユウ)
飯倉片町交差点のそばにある、古い洋館のようなギャラリーです。外観がとにかく素敵で、ふと見かけて以来、ずっと気になっています。実はまだ行ったことがないのですが、気になるスポットということで挙げました。ギャラリーが入っている建物は住居として使用されているそうで、いつか住んでみたいなと思っています。
Q 03
六本木にある、お気に入りの景色は?
A
六本木交差点からAXISビルに向かうまでの、東京タワーが見える景色が好きです。東京タワーはライトアップされた夜のイメージが強かったのですが、通勤で朝に通ることが多くなり、昼間は鮮やかな赤色がすごくきれいなことに気づきました。
Q 04
六本木のアフター5の過ごし方は?
A
家が遠いのですぐに帰ることが多いのですが、たまに、森美術館やTOHOシネマズにふらりと立ち寄ることがあります。遅い時間まで映画館や美術館が開いているのは、六本木ならではだと思います。
Q 05
六本木ならではのリフレッシュ方法は?
A
TSUTAYAや青山ブックセンターで過ごすことですね。何をするわけでもなくて、ただどのDVDを借りようかなって探したり、雑誌や本を立ち読みしたりするだけですが...。そういうひとりの時間を過ごすことがリフレッシュ方法かと思います。
Q 06
身の回りのお気に入りのデザインは?
A
友人がお土産にくれた、小鹿田焼(おんたやき)のマグカップです。もう2年くらい愛用しています。大分県の陶器で、伝統的な技法でつくられているのに、形は現代的なところが気に入っています。
Q 07
六本木をもっと良い街にするには?
A
ここに転勤する前は、六本木はエンタテインメントが集まる夜の街という印象でした。でも、当たり前ですけど、昼は昼でいろいろな人がここにいることがわかって。夜のお仕事をしている人もいれば、アート関係の人、ビジネスマン、海外からの観光客、遊びにきた若者と、本当にたくさんの人が集まっています。
そういう雑多なところがこの街の魅力だなと思う一方で、悲しいのが、朝、ゴミが散乱していることです。みんな自分の街だと思って、ゴミを捨てないでほしい。そうしたら、みんながもっとこの街を大切にしたいなと思えるのではないでしょうか。
Q 08
前回出演した方(戸門慶さん)とのつながりを教えてください。
A
実はあまりちゃんとお話したことがないんです......。戸門さんが出演した前回のインタビューを読んで、初めてどんな人なのかわかりました(笑)。
no.044
中村綾夏さん
20代・雑誌編集者
六本木歴3ヶ月