六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」でも展示したものです)。
今回は、えぐちりかさんが選んだ、『ホームメイド たのしいお菓子』(著 小林カツ代/家の光協会)。
えぐちさんのコメント
小さい頃から一番よく見ていているのは、お菓子の本です。なにより、料理研究家の人たちの生き方、毎日の生活の中にクリエイションがあるところがすごくかっこよくて、子どもながらにそういう生き方に憧れていました。この本は、小学生の頃購入したものなのですが、レシピはもちろん、息子のケンタロウさんをお菓子で喜ばせるアイデアや、どうしてこのお菓子をつくるのかといったエピソードも掲載しているので、カツ代さんの暮らしに憧れながら、すべてのページのお菓子をつくっていました。私のもの作りの原点は、相手の喜ぶ様子を想像して、自分もわくわくしながら楽しんでつくること。そんなことをあらためて思い出させてくれる、すてきな一冊です。
ただのレシピ本かと思いきや、筆者のさまざまなエピソードが盛り込まれていて、息子ケンタロウ氏の幼少期の様子を語ったポエムなど、お菓子だけでなく家族の温かみも感じられます。ふだんお菓子をつくらない方にも読んでもらいたい一冊です。
えぐちさんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #69
えぐちりか(アートディレクター / アーティスト)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/69_01/