六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」でも展示したものです)。
今回は、小西利行さんが選んだ、『質問の本』(著 グレゴリー・ストック/角川書店)。
小西さんのコメント
この本に載っているのは質問のみ。普通なら答えを書きたくなりますが、それがないのが斬新なところ。僕は、企画の根本は常に質問にあると思っています。質問が人の心の中でハードルになり、それを越えようという意識ができることで、行動が生まれる。ふだんだったら気づかなかったことに気づけたり、前向きに考えられたり、行動を誘発するきっかけになったり。だから、質問は非常に重要。ちなみに、飲み屋でこの本に書いてある質問を出し合うと......みんなちょっと黙ります(笑)。
「チームプレイのスポーツで世界チャンピオンチームの一員になるのと、個人競技のスポーツで自分がチャンピオンになるのと、あなたはどちらがいいですか?種目は何がいいですか?」や「実際の経験と、経験が終わった後に残る記憶。あなたにとってどちらが重要ですか?」など、問いかけられる217の質問。そこには「正解」はありません。何度読んでも答えの見つからない質問がいくつもあります。なぜその質問に答えられないのかを考えながら、少しずつ答えに近づいていくのを楽しんでみてはいかがでしょうか。
小西さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #66
小西利行(コピーライター)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/66/