六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」でも展示したものです)。
今回は、山縣良和さんが選んだ、『Street Special 1 & 2』(著 Martin Margiela/Street Editorial Office)。
山縣さんのコメント
僕がまだ10代だった頃、ファッションにどっぷりとのめり込んでいた日々を送っていたのですが、このマルタン・マルジェラの解体新書的なアンソロジー本を食い入るように何度も何度も熟読していました。当時、全世界の若者も同じように共鳴し、デザイナーを目指していったのだろうと容易に想像できます。今見返しても、現在のデザイナーに絶大な影響を与えていたことが解る一冊です。
マルジェラがデビューした1988年から1999年までの12年間、彼の作品を友人の写真家たちが撮影し、その中からマルジェラ自信が選び抜いた作品がまとめられています。基本的には白と黒のモノトーン調ながら、ところどころにヴィヴィッドな色づかいも施されていて、ファッションに精通していない人にとっても見ごたえのある作品集です。
山縣さんにご参加いただいたプロジェクトの様子もあわせてどうぞ。
六本木未来会議アイデア実現プロジェクト#04 森の学校
山縣良和(デザイナー)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/project/no4_3/