六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」でも展示したものです)。
今回は、紀里谷和明さんが選んだ、『笑うホームレス〜10キロ太って、嫁もろた〜』(著・ホームレス小谷)。
紀里谷さんのコメント
キングコング西野くんの友だちの芸人「ホームレス小谷」がはじめた、自分の1日を50円で売る商売。草むしりだろうが、引っ越しの手伝いだろうが、ヌードモデルだろうが、なんでも50円でやる。すると、頼んだ側もさすがに悪いと思って、ゴハンを食べさせてくれたり、寝るところを用意してくれたり。つまり彼は、対価ではなく人と人とのつながりだけで生きている。これからの社会を考えるうえでも、すごくいろんなヒントが隠されている、すばらしい本です。
今の時代らしさをストレートに感じられる作品。こんな生き方、面白いなとは思うけれど、いざやるとなったら......。日々の生活に少し疲れた人、自分ってなんだろうと迷走する人、一歩踏み出したい人、そんな人たちに読んでいただきたい一冊です。
紀里谷さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #63
紀里谷和明(映画監督)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/63/