六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」でも展示したものです)。
今回は、須藤玲子さんが選んだ、『ソニア・ドローネ パリ・デザイン界をリードした画家』(著・竹原 あき子/彩樹社)。
須藤さんのコメント
絵描きであり、テキスタイルデザイナーでもあるソニア・ドローネ。彼女はひたすら夫・ロベールのアートマネジメントに徹して、ロベールが亡くなったあともその功績を広め、ルーブルをはじめ世界中で展覧会を開催します。20世紀前半に子育てをして、テキスタイルデザイナーとしても活躍し、お店も持って...。ついには、自分のほうが有名になってしまう。これを読んでいると、同じ女性として本当に元気づけられます。
1885年にロシアで生まれ、パリで画家・デザイナーとして活躍したソニア・ドローネの人生を、膨大な日記をもとに描いた一冊。彼女は死ぬまで日記をつけていて、彼女の夫の死後、そうそうたる面々と恋に落ちたよう。「でもプラトニック。それが全部イニシャルで書かれていて、いいなあと思うじゃない(笑)」と須藤さん。当時の画家、詩人たちとの華やかな交流も読みどころです。
須藤さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #58
須藤玲子(テキスタイルデザイナー)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/58/