六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本は2014年に開催した「森の学校」の図書室でも展示されていたものです)。
今回は、隈研吾さんが選んだ、『身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編』(養老孟司 著/新潮社)
隈さんのコメント
「死」をめぐる海外旅行という、新しくスリリングなジャンルを切り拓く画期的な本。その文明の本質を垣間見ようと思ったならば、その文明が「死」をどう扱っているかを知るのが、一番近道なのかもしれない。人が「死」をどう扱い、どう受け取っているかを考えることで、自分自身の覚悟も定まってくる。
解剖学者として著名な養老氏が、ヨーロッパの墓地を巡り、そして向き合い、西洋人の死生観を明らかにした本書。国や地域によって「死」への考え方は千差万別で、だからこそ葬送の仕方やお墓の形も多種多様であることがよく分かる1冊です。興味深い写真も満載です。
隈研吾さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #18
隈研吾(建築家)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/18/
information
Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015
つみきとデザインがつながる『つみきのひろば』
会期:10月16日(金)~ 11月3日(火・祝) ※雨天中止
時間:11:00~18:00 ※18:00~21:00にはライトアップします。
会場:芝生広場
入場料:無料
http://www.tokyo-midtown.com/jp/designtouch/2015/entry/entry01.html
六本木未来会議 編集部