突然ですが、六本木にこんなに愛らしい "タヌキ"のロゴがあるって、ご存知でしょうか。このロゴは東京ミッドタウンと六本木交差点の間、駅から徒歩1分のエリアで見つけることができます。
場所は、表通りからちょうど一本小道に入ったところに佇んでいる、小さなお店。その名も「狸だんご本舗 榮むら」さん。
六本木というにぎやかな土地柄からは意外な静寂感を外観に醸し出していますが、こちらは約30年前から同じ場所でお店を営んでいる和菓子屋さんです。そしてようく目を凝らせばお店の左上に、あのタヌキが刻まれています!
入口には『おひとつからでもどうぞ』と張り紙がされているので、一見さんでも安心して入ることができます。
それでは、いざ店内へ。
店内に入ると人柄の良いご主人が接客してくださいます。そしてずらっと和菓子が詰まったショーケースを前に、ゆっくりと気兼ねなく今日のお茶のお伴となるお菓子を選ぶことができます。
用意されているのは、数種類のお団子に始まり、「豆大ふく」、「むしきんつば」、「茶まんじゅう」に、、、
さらに四季の移ろいを写し取った「上生菓子」を5種、、、
さらには塩漬けの桜の葉を使った「さくら餅」など、とても一回の訪問では買い切れないバリエーションの多さです。
そしてお店の定番商品がこちら。「狸だんご あんこ」です。竹串に差したやわらかいヨモギ餅を、あっさり仕上げられたこし餡がふんわり包み込みます。(1本140円税別ナリ)
※「あんこはちょっと...」という方には、もう一つのバージョン「狸だんご 醤油」がお勧めです!香ばしい焼き目のついた団子に甘辛の醤油タレが絡む、シンプルでいてなんとも奥深い味わいの逸品です。
さらに最近ラインナップに加わったのが、「仔狸だんご」。黒ゴマ・青のり・芥子の実で三種の餡を包んだミニサイズのおだんごです。(1本130円税別ナリ)つい、濃いめの煎茶が欲しくなります。
昔は地区一帯が "狸穴(まみあな)" とも呼ばれていた六本木~麻布界隈。狸も出没したことから、狸だんごという屋号もつけられたそうですが、それくらいの昔から六本木の街の変遷を見守ってきたお店なのだと思うと、感慨深いものがあります。
きっと昔から通い詰めている地元民や常連さんもたくさんいることでしょう。ぜひこれからも変わらぬその味を期待したい、六本木の隠れ名店としていろんな人にプッシュしていきたい1店です。
ちなみにですが、ご主事はとても人情味あふれる方なので、ぜひお店に行かれた際には、「 "六本木未来会議"を見て来ました!」と告げてみてください。きっとご主人から何か粋なサービスが受けられる...はずです!
編集部 狩谷
Information
「狸だんご本舗 榮むら」
住所:東京都港区六本木4-10-12
TEL:03-3401-8534
営業時間:10:00~19:30
定休日:日曜休
URL:http://tanukidango.com/