六本木で働く・住む人に、街についてのインタビューをして、リレーで繋げる当企画。今回は、PR会社勤務の柳沢和生さん。六本木で飲んだらだいたい朝まで、という柳沢さんが語る、この街の魅力とは?
Q 01
六本木といえば_________。(一言で表すと?)
A
「自然と意気込む街」ですね。渋谷や新宿など他の街とはどこか違う、来るだけで自然とスイッチが入るような、そういう独特のパワーを持っていると思います。仕事面ではもちろんですが、プライベート面でも。たとえば"きれいな女性と出会いたい"というふうにモチベーションが上がったり、エネルギッシュになりますね(笑)。
週末、六本木交差点からドン・キホーテやロアビルのあたりまでを、人ごみをかき分けながら闊歩しているときに、自分の中の"六本木スイッチ"が入る感じがします。
Q 02
あなたがオススメする、六本木のベスト3は?(飲食店を含む、あらゆるお店でOK)
A
1位 Bar Spades
この企画に僕を紹介してくれた窪田さんが代表をしている、芋洗坂にあるバー。今の活動拠点であり、入り浸りと言ってもいいくらい、かなり密に通っています。魅力はとにかく、集まってくる人たちが面白いところ。20代の頃はクラブに行ってワーワー騒いだりみたいに、自分からどんどん動くような遊び方をしていましたが、今は居場所をひとつ決めて、そこで知り合いをつくってという遊び方のほうがしっくりきますね。
2位 Bar edge
またバーなんですが、Spadesが落ち着ける場所だとしたら、東京ミッドタウン向かいの路地を入ったところにあるedgeは、自らを鍛え直しに行く場所。バンドマンの店長がめちゃくちゃファンキーで、すごくかわいがってもらっています。店に行くと「何か面白いことをやって!」なんて無茶ぶりされることもあって、いろんなお客さんの席を回る、なんてこともあったり(笑)。
3位 阿里郎(アリラン)リラクゼーション 六本木店
六本木交差点の近くにあるチェーン店のマッサージ屋さんなのですが、安いのに技術がしっかりしているのがいい。六本木で飲むときは朝までになることが多くて、しかもとにかくいろいろ歩き回るので足が相当疲れるんです。朝8時とか9時とかになると、もうヘロヘロ(笑)。だから、飲みに行く前とか、飲んでいる最中にアリランに逃げ込んで、足裏マッサージを受けて、気力と体力を復活させています。
Q 03
六本木にある、お気に入りの景色は?
A
六本木ヒルズの森タワーからけやき坂に抜けるあたりに、毛利庭園のほうに降りていく階段があるんですが、そこから見える東京タワーが一番好きですね。
新社会人になったばかりの頃、先輩に連れられてオールをしていたとき、朝方たまたまひとりになったことがあって、ここを通りかかったときの絵が今も頭に残っているんです。学生の頃もさんざんオールで遊んでいたけれど、その日の景色はなんだかいつもと違って見えて。「俺も社会人になったんだな」という感慨深さなのかな。だから、初心にかえるというか、その頃を思い出す、そんな場所ですね。
Q 04
六本木のアフター5の過ごし方は?
A
「飲む」と「徘徊」の反復運動ですね(笑)。これから起こるであろう予期せぬドラマに胸躍らせながら、まずは飲む。そして外に出て、また飲んで、外に出てどこかへ行って......。お気に入りの店もいいけれど、知らない人と話すのが好きなので、わざと行ったことのない店に入ることもよくあります。
Q 05
六本木ならではのリフレッシュ方法は?
A
あえて「邪念を大切にすること」ですね(笑)。自分が持っているよからぬ思いとか、いやらしい気持ちとか、ふだんなら閉じ込めておかないといけないものだけど、六本木はそういったものを発散させてくれる街だと思うんです。
こういうことはしちゃダメだとか、やめておこうかなというようなことも、六本木だと一歩踏み出せる気がします。もちろん、悪いことをしていいってことじゃなくて、なんていうか「殻を破れる」というか。そういうパワーみたいなものを感じるんですよね。
Q 06
身の回りのお気に入りのデザインは?
A
「フライターグ」のバッグと財布です。トラックの幌を再利用した素材はしっかりしていて、汚れや雨を気にせずガンガン使えるし、デザインも好き。高校のときに出会って一目惚れしたものの、当時はまだ早いかなと思って手が出せず。でも、今では自分に一番しっくりくる大のお気に入りになりました。
Q 07
六本木をもっと良い街にするには?
A
六本木は昔に比べて、ギラギラした若者が減ってきている気がします。それにしたがって、遊びにくる若い女の子の数も......。そもそも六本木って、ちょっと男目線な街だと思うんです。
若くてかわいい女の子たちからイケてると思われるような街にするためには、一つひとつの店がもっと女性に目を向けたサービスを追求していったらいいんじゃないでしょうか。女の子がひとりでも入りやすかったり、女子会でも使いやすい、そういう流れができたらいいなと思います。
Q 08
前回出演した方(窪田一輝さん)とのつながりを教えてください。
A
「六本木のベスト3」でも紹介したとおり、行きつけのバーの代表が窪田さんです。
no.027
柳沢和生さん
30代・PR会社勤務
六本木歴10年