花や果物、金魚などをモチーフにした、ちょっと毒々しさを感じるほど鮮やかな色彩の世界。一度目にしたら忘れられないようなインパクトがあるこちらの写真は、蜷川実花さんの作品。現在、「FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)」で開催中の「FUJIFILM SQUARE 企画写真展 蜷川実花写真展」にお邪魔してきました。
東京ミッドタウン、ミッドタウン・ウエスト1Fの「FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)」は、カメラの歴史を学べる写真歴史博物館や、3つのギャラリースペースがある"写真文化の発信基地"。プロアマ問わずに優れた作品を随時展示していて、今回はギャラリースペースすべてを使って、蜷川実花さんの未発表作品の写真展が行われています。
ご存じのとおり、蜷川実花さんといえば、第26回木村伊兵衛賞を受賞、映画「ヘルタースケルター」で監督を務めるなど、多方面で活躍中のクリエイター。
展示の解説文によれば「独特の色彩感覚とセンスで若年層を中心に圧倒的な支持を得ている」とのこと。実際に私が訪れた日も盛況で、受付の方も「私が知る限りでは、今回の展覧会が一番若い女性のお客様が多いですね」と言っていました。
会場内で目立っていたのは、カメラを構える人の姿。お気に入りの作品の前で記念撮影するカップルもいれば、自撮りをしている人、ひたすらiPhoneで撮影する人など、みなさんそれぞれに楽しんでいました。
せっかくなので、私もお気に入りの作品を探してパチリ。そういえば子どもの頃、実家でインコを飼っていたなーと思い出しました。蜷川さんの写真に、なぜかノスタルジーを感じてしまうのは私が30代だからでしょうか......。
会場に訪れていた人にも話を聞いてみました。あちこちでiPhoneで撮影していたこちらのお二人は、六本木に来る途中で目にしたポスターに惹かれて足を運んだそう。
「展示会のポスターの写真を見て、テンションが上がってしまって。真っ白い部屋に蜷川さんの写真を飾ったら素敵だろうな〜(笑)」(若宮美姫さん、左)
「父と兄がカメラマンなので写真はよく見ますが、僕の知っているどの写真とも撮り方が違う。切り取り方や色彩感覚が独特で、引き込まれますね」(水谷康彦さん、右)
会場の外に出てみると、東京ミッドタウンのイルミネーションが点灯中。ガラスに明かりが反射して、いっそう幻想的でした。こちらの展示は、11月14日から12月3日まで。みなさんも、ぜひお気に入りの作品を探してみては?
編集部 飯塚
information
展覧会名:「FUJIFILM SQUARE 企画写真展 蜷川実花写真展」
会場:フジフイルム スクエア
会期:2014年11月14日(金)~ 12月3日(水)10:00~19:00 (入館は18:50まで)
入場料:無料
公式サイト:http://fujifilmsquare.jp/detail/1411140123.html