六本木交差点の高架高速道路の下にちりばめられた、100個以上のLED照明をご存じでしょうか。このライティングプランを手がけたのは、日本のみならず世界でも活躍する照明デザイナー、石井幹子さん。次回のクリエイターインタビューの取材のために、先日、千駄ヶ谷の事務所にうかがいました。
ご覧になった方も多いと思いますが、石井さんは2012年にドキュメンタリー番組「情熱大陸」にも出演されています。「ここであの照明が生み出されているのか!」と興奮して、オフィスのロビーをキョロキョロ。
テーブルの上には、これまでのお仕事をまとめた作品集が。東京タワーや横浜ベイブリッジ、恵比寿ガーデンプレイスなどなど、夜景スポットと名のつく多くの場所で照明デザインを手がけている石井さん。知らず知らずのうちにお世話になっているカップルも多いのでは(笑)。
そうこうしている間に、ご本人が登場! この日は、お忙しい中を縫って、分刻みのスケジュールで取材&撮影が進みました。まずは、石井さんのプロフィールカットの撮影を。
その後、事務所内でお話をうかがい、さらにメインカットの撮影を行う六本木へ移動する車内でもインタビューさせていただきました。
実は、石井さんが最初に事務所を構えたのは六本木。当時は道沿いに植木屋さんがあるような、親しみやすい「田舎」だったのだそう(意外!)。今は西麻布にお住まいで、土日は普段着でぶらぶらしているというくらい、六本木とはとても縁の深い方でした。
車で移動後は、歩いて六本木交差点へ。その途中も、街を指差しながらあれこれお話をしてくれた石井さん。写真を見てもわかるとおり、街は本当にさまざまな光で溢れています。
「光に集まるのは生き物の本能。魚や虫もそうだし、人間だって同じなんですよ(笑)」。夜の六本木を眺めていると「たしかに!」とうなずけます。
撮影は、六本木交差点のあの照明の下で。合間に「石井さんにとっていい照明とは?」と尋ねると、「シンプルで繊細な照明かな」とニッコリ。素敵なお人柄にとても癒されたひとときでした。
石井さんの登場するクリエイターインタビューは4月2日公開予定。六本木の街の移り変わりや照明デザインのお仕事について、またご自身の作品を背景にした写真にも注目してくださいね。
編集部 飯塚