先日、次回クリエイターインタビューに登場いただく吉岡徳仁さんの取材で、代官山のオフィスへとお邪魔してきました。
吉岡さんといえば、ずっと第一線で活躍し続けているデザイナー。もちろん私も吉岡さんの手がけた携帯電話「MEDIA SKIN」に飛びつき、21_21 DESIGN SIGHTの「セカンド・ネイチャー」展にも足を運び、けやき坂のストリートファニチャー「雨に消える椅子」には、眺めるだけでなくじっくり座ったほど。
そんな方のオフィスにうかがうことができるとあって、吉岡さんを待つ間、少々興奮気味に室内をじっくり見渡してみると、そこは古い梁がむき出しになった、あたたかみのある空間。それもそのはず、この事務所は、150年以上前の米蔵の構造体を移築して建てられたものだそう。
同じ部屋の一角には、吉岡さんの作品「Eternal 2008」がさりげなく置いてあり、思わずパシャリ。透明なアクリルの塊の中に、巨大なクリスタルが浮いています。
そうこうしている間にご本人が現れ、さっそくインタビューを開始。21_21 DESIGN SIGHTでの展示や、インテリアデザインを手がけた六本木ヒルズのプレ・プロジェクト「THINK ZONE」(greenz.jpの兼松さんも衝撃を受けたそう!)についてなど、一つひとつの質問に丁寧に答えていただきました。
「六本木に立ち寄ると『元気にしてる?』って、自分の作品に声をかけるんですよ(笑)」
「雨に消える椅子」に話題が及ぶと、こんなエピソードも。1時間の取材の間ずっと、柔らかい物腰で、たんたんと語ってくれた吉岡さん。
インタビュー後は六本木に移動し、「雨に消える椅子」とともに撮影をすることに。待機中、作品を丁寧になでていた吉岡さんに「編集部には、MEDIA SKINを使っていたスタッフが多いんです」と伝えると、「もちろん僕も使っていましたよ」との答えが。
このあと、実際に椅子に座ってもらって撮影を行ったのですが......
颯爽と腰掛ける吉岡さんの姿は本編を見ていただくとして、ブログでは代わりに私が(笑)。座高や背もたれの角度も快適で、家具としても完成度が高い! 読書にもぴったりなので、みなさんも座ってみては?
ということで、無事に終了した今回の取材。インタビューでは、吉岡さんと六本木との関わりから、デザインやアートのこれからまで、たっぷり語っていただきました。本編は2/19(水)に公開予定です。どうぞお楽しみに。
編集部 飯塚