先日、国立新美術館にて行われる「印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」展のプレス内覧会に参加してきました。
芸術の秋ということで、六本木もデザイン&アートのイベントで溢れています。新たに始まる展覧会や、デザインイベントなど目白押し!それではその中の一つ、「印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」展を展示風景と交えてご紹介いたします。
本展覧会は印象派である点描の画家たちに焦点をあてたものです。ファン・ゴッホの優れたコレクションで知られるオランダのクレラー=ミュラー美術館の特別協力のもと、メインとなるのはスーラ、シニャック、ゴッホ、モンドリアンなど有名な画家の作品。こちらがまとまった点数で出品されています。また、モネ、ピサロ、シスレー、ドニ、ゴーギャンといったフランスの馴染み深い画家たちや、ファン・レイセルベルへ、ト―ロップ、トルン・プリッカーなど日本ではめったに見られない優れた画家たちの作品が展示されていることも大きな魅力です。
またこちらの展覧会は、単に点で描かれた作品を紹介するのではなく、純粋色の点で描く「分割主義」という理念に着目しています。パレットで色を混ぜるのではなく、直接色をのせていく点描は、色彩のきらめきが感じられる色そのものの魅力を引き出した技法なのです。
点で描かれた珠玉の画面は、近くで見ると色とりどりの小さな粒の集まりですが、遠ざかってみると鮮やかなイメージが浮かびあがります。絵に向かい合う人との関係、また見るときの距離感などさまざまな要因で、1つの絵画が絶えず違って見えるのです。そのため画家たちは、何を描くのかではなく、どう表現するのかということを大切にしていたといいます。
「分割主義」という観点で、スーラからゴッホ、そしてモンドリアンまで点描の歴史を一挙に検証することができるこちらの展覧会。近づいて見てみたり、遠ざかってみてみたり、いろいろな見方をしてお楽しみください。
【展覧会名】
印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで
【会期】
2013年10月4日(金)~12月23日(月・祝)
毎週火曜日休館
【開館時間】
10:00~18:00 (金曜日は10:00~20:00)
※入場は閉館の30分前まで。
【会場】
国立新美術館 企画展示室1E
東京都港区六本木7-22-2
【主催】
国立新美術館、東京新聞、NHK、NHKプロモーション
【共催】
クレラー=ミュラー美術館
【後援】
オランダ王国大使館
【協賛】
損保ジャパン
【協力】
KLMオランダ航空
【観覧料】
一般:1500円、大学生:1200円、高校生:800円、中学生以下無料
【展覧会ホームページ】
http://km2013.jp/