デザインとアートの違いについて、ある人がこんなことをおっしゃっていました。デザインはソリューションで、アートはクエスチョンである、と。ソリューションである、ということなので、デザインは何かを"解決"するもの。アートってよくわからないな〜という声も多く耳にしますが、そのはず、問いかけなのだから、答えをさがそうと、これかな?これかな?と疑問符がたくさんでてくるので、よくわからない気持ちになるのかも知れません。そういわれて妙に納得してしまって、以来、この比喩をよく引用させていただいています。
そういうカテゴリー分けでいくと、本日のブログの内容は、まさしくデザインなのかも知れません。みなさま、こんなプラットフォームについて、ご存知しょうか。
最初日本語の響きできいたとき「レディフォー」って女性が4名?なんて思ってしまって、全く違ったものを想像してしまっていたのですが、この「READYFOR?」は、日本で初となる、クラウドファンディング型のプラットフォームとして、今注目を集めているそうです。プラットフォーム、クラウドファンディング、、カタカナが連続してでてくると、近寄りがたい雰囲気さえ立ちこめますが、こんな感じかと思います。Aさん :「あー、◯◯を実現したい。でも資金もないし、無理かな。こんなに意味があることなのに、資金をあつめるのは、大変だし、第一個人では難しそうだし。。。結局アイディアだけで終わってしまうかな。自己資金でカバーするにも金額が大きいしな。。」READYFOR?「そのやりたいことについて、共感してくれる人に、寄付してもらいましょう。小額ずつでも、多くの人数が集まれば、そのやりたいプロジェクトを実現できる額まで達するかもしれません。呼びかけは是非、わたしを利用してください。多くの方に情報を届け、プロジェクトに賛同してくれる人をみつけますよ」「やりたいこと」=プロジェクトは多種多様で、新しい価値を生み出すクリエイティブな活動だったり、復興支援のためのプロジェクト、貧困などの社会問題を解決して、社会をよりよくするための活動、など、毎日問題であふれかえっている現代社会を見渡すと大小に関わらず いろいろなプロジェクトを立ち上げられそうです。例えばどんなことなの?ということで、こちら。
「陸前高田市の空っぽの図書室を本でいっぱいにしようプロジェクト」
昨年3.11の際震災で大きな被害を受けた、岩手県陸前高田市モビリア仮設住宅の中に「図書室」の建設を行ない、その空っぽの図書室を本でいっぱいにするプロジェクトです。最初に設定されたプロジェクト達成のための目標金額 2,000,000円、達成金額 8,245,000円、支援した人数 862 人だったそうです。この他にも、これまで、約80のプロジェクトが立ち上がっていて、うち、約50が目標額を達成したとのことで、こういう形で、社会をよくしようとする動きは、発起人も協力者も、だれもがプレーヤーとして、よりよい社会をデザインしているのだな、と考えさせられました。あまり関係ないのですが、ロンドンオリンピックが開幕しましたね。世界最大のスポーツの祭典ですが、この大会にでるような国を代表する選手でも、競技によっては、施設や練習環境が整っていないため、資金がショートして選手生活を断念せざるを得ない方も数少なくないとのこと。みんなに夢を与えてくれる選手がそういう理由で引退をせざるを得ないのは残念ですよね。ただ、スポーツ振興のための基金などに、寄付してほしいといわれてもなかなか難しい。でも、この選手だから応援したい!そして応援するための仕組みがそこにあれば、応援するほうも、されるほうも嬉しいですよね。
もっと、READYFOR?についてまたクラウドファンディングについて知りたい方は、是非下記をチェックしてみてください。編集部R【イベント情報】「クラウドファンディング 「READYFOR?」 でみんなと共に夢を実現する方法」
日時2012年8月1日(水) 14:00 - 16:30(受付開始 13:30)
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F 東京ミッドタウン・デザインハブ内)
定員80人 ※既に申し込みは終了していますが、ライブ中継もありますので、下記よりご覧ください。
参加費無料
ライブ中継当日の模様は、Ustreamでの中継を予定しています。
http://www.ustream.tv/channel/tokyo-midtown-design-hub-events(暫定)
公式HP http://www.liaison-center.net/?p=2278