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六本木未来会議アイデア実現プロジェクト #03

ふるさとシール by 箭内道彦 【後編】

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六本木未来会議アイデア実現プロジェクト#03 ふるさとシール by 箭内道彦 【後編】
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update_2014.05.07 photo_tsukao / text&edit_yosuke iizuka

「六本木アートナイト2014」シール配布レポートふるさとに触れる楽しみと、ふるさとを通した出会いの夜。

 4月19・20日に開催された「六本木アートナイト2014」。そのプログラムのひとつとして、六本木未来会議による箭内道彦さん考案の「ふるさとシール」の配布が行われました。六本木のさまざまな場所で、たくさんの人が出身地のシールを貼って、街を歩く......。そんな配布当日のレポートと、前日にオンエアされたラジオ番組で、箭内さんがふるさとシールを紹介したときの様子もあわせてお届けします。

前編はこちら

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前日オンエアのラジオでは、ピーター・バラカンさんの胸にもシールが。

 アートナイト前々日の4月17日、箭内さんはピーター・バラカンさんがDJを務めるラジオ番組「Tokyo Midtown presents The Life MUSEUM」に出演し、「ふるさとシール」を紹介してくれました(オンエアは4月18日、音源はこちらからダウンロードできます)。

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 収録前には、出演者やスタッフのみなさんにもシールを渡して、ひととおり内容を説明。すると、「えっ! 僕の出身地のイギリスは『ユーラシア大陸』でまとめられているの?(笑)」とバラカンさん。それぞれの出身地のシールを胸に貼りながら、「県の形だけだと意外とわからないね」「これは淡路島があるから兵庫県かな」など、みなさん盛り上がっていました。

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「♪ねえ君の ふるさとは どこですか......」。箭内さんが参加するユニット、THE HUMAN BEATSの曲「Two Shot」が流れると、いよいよ話題はふるさとシールへ。

「六本木に来ると、歩いている人はみんな東京の人に見えるし、外国人はみんなニューヨークから来てるんじゃないかって感じるけど(笑)、本当は世界中のいろんな場所から集まってきているはず。そう思ったら、六本木の街がすごく楽しく見えてきたんです。配ってみたらやっぱり東京の人が多かった、ってなるかもしれないし、ただ同じ出身地の人同士で盛り上がるだけでもいい。今年のアートナイトのテーマ『動け、カラダ!』にもすごく合っていると思いますね」

全50種類のシールは、人だかりができるほど大人気。

 そして迎えた、配布当日の4月19日。47都道府県に、ユーラシア、アフリカ、南北アメリカ大陸を加えた全50種類のふるさとシールがこちら。移動しながら配れるようにお弁当販売のような什器に収め、六本木未来会議のたすきも用意しました。もちろん、スタッフ全員の肩には、それぞれ出身地のふるさとシールが貼られています。

 東京ミッドタウン各所では、明るいうちから配布をスタート。「あなたのふるさとのシールを配布しています!」、スタッフがこう呼びかけると、多くの人が足を止め、あっという間に人だかりができます。たくさんの人が自分の故郷のシールを受け取ってくれましたが、中には「もったいないから貼らない(笑)」という人も。

 昼の時間帯には、家族連れの方もたくさん。奥様が静岡県出身、ご主人が東京都出身のこちらのご家族は、お子さんたちと一緒になって、たくさんのシールの中からお目当ての静岡県を発見。イニシャルとシルエットを手がかりにした、出身地探しを楽しんでいました。

 日が暮れてくると、アートナイトもいよいよ本番。メインイベントが数多く開催される時間帯に入ると、会場の熱気の高まりに合わせるかのように、ふるさとシールを手にした人のテンションも上がっていきました。県によっては、配布中に品切れになって、急きょ補充しなければならないほど。

性別も、年代も、国も超えて、ふるさとの話題で盛り上がる。

 今回のアートナイトの目玉のひとつ、西尾美也さんによる巨大なパッチワーク作品「人間の家[スカート]」が展示された、六本木ヒルズアリーナの様子。埼玉県出身の彼と、千葉県出身の彼女がお互いにシールを貼り合う、そのあまりに微笑ましい光景は、スタッフの間でも話題になっていました。

「アメリカって、北も南も一緒なの?」「韓国なんだけど、釜山はある?」など、日本人だけでなく外国の方も故郷への関心は強く、中には、大阪や東京など都道府県のシールを手にする人も。きっと彼らにとって "第二のふるさと"なんでしょうね。

 東京、岩手、奈良と出身地はバラバラ、年代もさまざまなこちらのグループは、アートナイトでダンスパフォーマンスに参加する息子さんを応援しにきたご夫婦と、その親戚だそう 。この日のために各地から集ったという雰囲気が、シールからも伝わってきます。

シールを通したつながりは、街へ、お店へ。

 配布は東京ミッドタウン、六本木ヒルズなどの施設内だけではなく、六本木交差点など街なかでも。配っているスタッフが同じ出身地だとわかると、わざわざ声をかけてくれる人もいました。あるスタッフが「東京って人数も多いし、当たり前すぎて面白くない」と、シールの上に「北区、ココ!」と書き加えたところ、わずか1時間の間に5人のご近所さんと出会った、なんてミラクルも!

 六本木交差点では、なんと街頭で警備をしている方の腕にもふるさとシールが(その様子は、下のPHOTO GALLERYでご覧ください)。六本木で生まれ、六本木で育ったというその男性は、こう話してくれました。「六本木の街は、私にとって本当の意味で"ふるさと"なんですよ」。

 他にも、アートナイト期間中にシールを見せると、周辺のお店でいろいろな特典が受けられるという、うれしいサービスも。六本木交差点にある洋菓子店「アマンド六本木店」では、社長を含め全員がシールを貼って笑顔で接客。店員さんの出身地がわかるだけで、いつものお店が「交流の場」に変わるようで、なんだかつい、ひと言話したくなりますよね。

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 芋洗い坂にある「バール・デルソーレ 六本木店」では、ふるさとシールを見せるとドリンク1杯目が半額になるサービスを実施。「関東エリア限定のサービスだったのですが、いろいろな出身地の方が混在したお客様のグループもいらっしゃいました。関東の方だけにサービスするのも申し訳なくて、結局、それ以外の方も半額に(笑)。スタッフ全員がシールを貼っていて、同じ出身地の方との会話のきっかけにもなりました」

ふるさとシールが生んだ、違いを超えた一夜限りの交流の場。

「このシールで、みんなが勝手に遊んでほしい」。箭内さんがそう言っていたように、アートナイトに参加した人たち、ショップ店員、警備員、配布スタッフ、それぞれがシールを通して"一夜限りのお祭り"を楽しんだこの日。六本木の街には、立場も性別も年齢も超えた交流が生まれ続けました。

 最終的な配布枚数は、1万3000枚以上。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の一都三県のほか、愛知県、大阪府、北海道など、数多く配布されたのは、やっぱり人口の多い県。その中で、ユーラシア大陸のシールがすべてなくなってしまったのは、六本木の街を象徴する結果といえるのかもしれません。

前編はこちら

PHOTO GALLERYフォトギャラリー

箭内道彦箭内道彦 / クリエイティブディレクター
箭内道彦 / クリエイティブディレクター

1964年、福島県郡山市出身。東京藝術大学美術学部デザイン科卒。博報堂を経て、「風とロック」設立。主な仕事に、タワーレコード「NO MUSIC,NO LIFE.」キャンペーン、リクルートゼクシィ「Get Old with Me」「芸人30人、本気のプロポーズ」、サントリー「ほろよい」、グリコ「ビスコ」など。LIVE福島ドキュメンタリー映画「あの日〜福島は生きている〜」発起人。「月刊風とロック」発行人。風とロック LIVE福島 CARAVAN日本実行委員長、2011年NHK紅白歌合戦に出場した猪苗代湖ズのギタリストでもある。

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