PAN- PROJECTSは、ロンドンを拠点に活動する八木祐理子、高田一正による建築家ユニットです。これまで場所の持つ固有の文化や歴史を見つめ、複雑に絡み合う要素を大切にし、その調和を試みるプロジェクトを展開してきました。《The Matter of Facts》では、東京都内の公共機関や商業施設で発行された広報物、とりわけコロナ禍で中止・延期となったイベントなどの印刷物を素材として用い、「都市の記憶」として再提示し、国立新美術館の1階中央インフォメーションカウンターと一体化した大型インスタレーションです。事実や事柄(=facts)の伝達手段であり、かつ痕跡でもある大量の印刷物の集積から成る本作は、コロナ禍の「都市の記憶」を留め、私たちが生きる「現在地」を新たに捉えようとする試みです。
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