東京ミッドタウン・デザインハブでは、いわてアートプロジェクト実行員会(NPO法人岩手未来機構)との共催による、東京ミッドタウン・デザインハブ特別展「花とともに生まれん。 3・11以後、復興とアート」を2021年3月1日 (月) から13日 (土) まで開催します。
2021年3月11日、未曾有の東日本大震災から10年を迎えます。岩手県ではこれまで国内外からの多くの支援を受けながら復興が進められてきました。10年間という時間によって哀しみが薄れてしまうことはありませんが、被災後の新しい暮らしが始まり、3.11は少しずつ歴史の一部になりつつあります。
この展示では、10年間の復興の歩みと変わりゆく被災地の姿について岩手県復興局によるパネル紹介と、被災以後、NPO岩手未来機構と深い変わりのあった国内外のアーティストたちが被災地に寄り添い表現してきた作品を展示いたします。
2021年も間もなく芽吹きと開花の季節を迎えます。新たに生まれた命の喜びとそれ以前に逝ってしまったものたちへの哀しみ。春は、命の循環という人の力ではどうすることもできない摂理のなかに人々の思いが織り込まれた季節なのかも知れません。
この展示が、被災後の10年間を静かに省みながら復興とその向こうにある悼みを伝えるものになることを願っています。