PROJECT REPORT インタビューで得たクリエイターのアイデアを、リアルな場で実現する「アイデア実現プロジェクト」

六本木未来会議アイデア実現プロジェクト#07「六本木未来大学」第15回「寺尾玄さん、新しい体験を提供するって何ですか?」講義レポート【後編】

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その後も授業は、人生は自由で何をやってもよいのだという前提から、寺尾さんが日々クリエイティブで大切にしていることまでさらに掘り下げていきます。

クリエイティブリーダーに必要な要素とは。

寺尾さんが感銘を受けたというナイキ創業者のフィル・ナイトが書いた『SHOEDOG』という本を紹介しながら、クリエイティブのリーダーに必要なことを解いていきます。

「物事を都合よくとること、そしてそれを言語化して人々に伝えることができることが、ポジティブなリーダーの資質ではないかと思っています。フィル・ナイトの話を読んでいても、表裏一体の取り方があるものを、都合よくとることが、仕事で成果を出す時にとても大事なのだと思いました。いろいろなことに気付きやすいし、怖がりもするのだけれど、それに対して対応策を売っていく。とにかく細かいというセンシティブな面。そして負けん気の強さは事態を打開するのにとても大切なことだから、アグレッシブさも重要ですよね。クリエイティブなリーダーに必要なことだと思います」

ポジティブ、センシティブ、アグレッシブの3つの働き方をできる人間は、きっと成功する。バルミューダの採用項目に今後入れようと思っているくらい、いま大事なことだと寺尾さんは言います。

【クリエイティブディレクションのルール#6】
リーダーには、ポジティブ、センシティブ、アグレッシブであることを求める

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自分のなかの仮説と、そのストックを持ち続ける。

会場からの、「"ポップ"の判断基準や、嬉しさの感覚を身につけておくために必要なこととは?」という質問に寺尾さんは、

「経営トップの人間は、ある意味、このポップの感覚の塊になっていないといけないとも思っています。そんな"ポップのど真ん中"をいつも考えているために自分がやっていることといえば、『これ、うまいな』とか『これ、きれいだな』と感じたときに、『それはなんでだろう?』と考えること。そして、その理由を、当たっているかはわからなくても、仮説まで必ず立ててみる。そしてその仮説を自分のなかにストックしています」

寺尾さん自身、商品、サービスやコミュニケーションを考える際に「この前の、あの感覚の理由は、きっとこれだ。だから逆算してこのプロダクトに要素として入れてみたらどうかな」ということを反芻する訓練を日々、しているのだと話してくれました。

【クリエイティブディレクションのルール#7】
 「おいしい」「美しい」と感じたときは何故かを考え、仮説をストックする

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まだ、人が体験したことのないものの素晴らしさを伝えるには。

もうひとつ、会場から出た質問で印象的だったのは「バルミューダのようにまだほとんどの人が体験したことがないものの良さを伝えるためにやってきたことはありますか?」というもの。

寺尾さんは、バルミューダ社内で実行しているひとつの秘策を公開してくれました。

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「商品がどういう嬉しさを提供するのか、ということは、徹底的にビジュアルで見せようとしていますし、ビジュアルだけで足りない場合は言葉も組み合わせます。じつは、バルミューダではコミュニケーションを考える際に必ず"素晴らしい○○を"という裏のキャッチコピーをつけています。たとえばこの夏、扇風機につけたのは『素晴らしい夏を。』でしたし、炊飯器には『素晴らしいごはん、最高の食事。』とつけました。商品を通して得られるそれぞれの体験という名の成果物こそが、お客様との真のコンタクトポイント。その体験によって人々が感じる嬉しさ、人生の大事なものを徹底的に考えるのがもっとも大事ことではないでしょうか」

【クリエイティブディレクションのルール#8】
 人が何に嬉しさを感じ、感動するのか、徹底的に考える

前編はこちら

【information】

「寺尾玄さんの講義を復習してみよう」
六本木未来大学アフタークラス
【講師】横石崇(「TOKYO WORK DESIGN WEEK」発起人/オーガナイザー。&Co.Ltd代表取締役)
【開催日】2017年11月28日(火)
【時間】19:00〜21:00(予定)
【参加費】2,000円 
【受付】お申し込みはこちらから ※外部サイトへリンクします
【場所】東京ミッドタウン・デザインハブ(ミッドタウン・タワー5F/東京都港区赤坂9-7-1)

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