17世紀初頭、肥前国(現在の佐賀県)の有田一帯において、日本で最初の磁器がつくられました。朝鮮半島の技術を基礎に、当時日本で人気のあった中国・景徳鎮窯の磁器をお手本とした有田の磁器は、伊万里港から積み出され、全国に流通したことから「伊万里焼」の名で呼ばれるようになりました。
伊万里は17世紀中頃から、オランダ東インド会社によってヨーロッパ、東南アジア、インド、アフリカなど世界中の多くの地域にも輸出されるようになりました。特にヨーロッパにおいて、伊万里は高級実用品としてのみならず、宮殿や邸宅を彩る室内装飾として当時の王侯貴族の一つのステータスシンボルとなっていました。
本展では、日本初公開となる大阪市立東洋陶磁美術館所蔵の輸出用伊万里を中心に、重要文化財「色絵花鳥文八角大壺」を含むサントリー美術館の所蔵品などを加えた約190作品により、ヨーロッパの宮殿を飾った伊万里の魅力をご紹介します。
会期
2014年1月25日(土)~3月16日(日)
開館時間
10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
※2月10日(月)は20:00まで開館
※いずれも最終入館は30分前まで
休館日
火曜日
※2月11日(火・祝)は開館
入館料
一般1,300円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
お問い合わせ先
サントリー美術館
TEL. 03-3479-8600