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2019年01月14日

【展覧会レポート】21_21 DESIGN SIGHT企画展「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」

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現在、21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2では、企画展「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」が開催されています。本展では、日本民藝館館長を務める深澤直人が、同館の所蔵品から146点の新旧さまざまな民藝を選び抜き、その魅力を語るコメントを添えて展示しています。

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1925年、民衆の用いる日常品の美に着目した柳宗悦(1889~1961)が、無名の職人たちによる民衆的工芸を初めて"民藝"と名づけました。民藝の特徴でもある風土や風習を生かしたものづくりは、世代を超えて受け継がれていくなかで、素材、色、工程、用途、形などの独自性が際立ち、その美しい姿を現代の我々に見せます。

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展示会場入り口には、深澤氏からの本展へのメッセージや、柳宗悦が日本民藝館を創立した際の声明文、そして日本民藝館の館長室で使われているテーブルなどが展示されています。

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深澤氏は本展について「日本民藝館の館長になって、一般公開されているものから、館長だけが見ることができる作品など、様々なものを見てきましたが、私自身が作り手であるということもあり、びっくりさせられることが多いです。

どうしてこれを作ったんだろう、なんてかわいいんだろう、と強烈なインプレッションがあります。言葉は悪いかもしれませんが、本展では『民藝って"ヤバイ"んじゃない?』ということを感じてもらえれば」と語りました。

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ギャラリー1では、深澤氏がアジア諸国集めたコレクションが並びます。中にはレプリカもあるそうですが「当時の形で作られていることと、その見た目の美しさに惹かれて集めています」とのこと。獅子の置物や、洗練されたデザインの器など、その美しさに一つずつ足を止めて眺めてしまいます。

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ギャラリーの奥に進むと、深澤氏のコメントとともに、様々な民藝の数々が姿を現します。堅苦しさのない、深澤氏の率直なコメントが、すっと胸に入ってきます。ショーケース内の作品にどんなつながりがあるのか、どうやって使われていたのかなど、想像は膨らむばかりです。

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この2つの火鉢(写真左右)が、深澤氏に「意図的に生み出された美とは違う大胆さに、自分は敵わないと脱帽した」と言わしめた作品。落ち着いた黒色が重厚感を演出している写真左の火鉢は、本展のフライヤーにも使われています。

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会場に展示された柳宗悦による「打テヤ/モロ手ヲ」の文字。両手を打って素直に喜びを表し、直感を大事にものを見なさい。讃えるべき光景は、我々の目の前に沢山用意されているのだから。というメッセージが込められています。

特別な知識や、難しい批評は本展には必要ありません。見たままの姿を、素直に受け入れ、感動する。訪れた瞬間から民藝の魅力に惹きつけられること間違いなしです。

こちらの展覧会を鈴木康広さんとともに巡った「六本木、旅する美術教室」 の記事も公開中です。ぜひ民藝の楽しみ方を学んでから、訪れてみてはいかがでしょうか。



編集部 髙橋





information
民藝 MINGEI -Another Kind of Art展
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
会期:2018年11月2日(金)~2019年2月24日(日)
開館時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日:火曜日(12月25日は開館)、年末年始(12月26日~1月3日)
入観料:一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
http://www.2121designsight.jp/program/mingei/

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