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2018年12月10日

【展覧会レポート】東京ミッドタウン・デザインハブ第76回企画展「企(たくらみ)」展 -ちょっと先の社会をつくるデザイン-

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東京ミッドタウン・デザインハブでは12月24日(月・振休)まで「企(たくらみ)」展 -ちょっと先の社会をつくるデザイン-が開催中。

本展では、社会課題や個人の課題解決のアプローチ手法「ソーシャルデザイン」の「ちょっと先」に焦点をあて、地域社会・ビジネス・個人の暮らしに寄り添う「デザイン」の新たなアプローチが提示されています。

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こちらは団地の集会所を図書館としてリニューアルした「茶山台としょかん」の再現。かつて活発だった団地内のコミュニケーションをもう一度取り戻したい、という思いから生まれたプロジェクトです。2018年には個人または小さな団体が作る図書館に与えられる賞「マイクロ・ライブラリーアワード」を受賞しました。

週3日開館し、3世代が交わる交流拠点となっているこの図書館では、本の貸し借りだけでなく、おすそわけ市である0円マーケットを開催したり、暮らしのアイデア交換などが行われているそうです。

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Mission ARM Japanは、疫病または事故などで上肢障がい者となった人が"心豊かに生活する"ためにはどのようにしていったら良いかを模索し、支援し、片腕であっても不安無く生活できることを目指して活動を続ける団体です。会場には義手や、肩から下がない人のための肩パットなど、それぞれの作られる過程や実物、使用時の写真などが展示されていました。

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株式会社椎茸祭というちょっと変わった名前の会社では、「椎茸を中心とした菜食だしを作っておだしのうまみを世界に分けへだてなく広め、世界平和の一助になる」というミッションを掲げています。

戦争の原因を考えたとき、その本質は"排他的であるかどうか"なのでは?排他的であるか、というのは、同質化がある程度なされた関係性の中で、厳密さを追求することで起こりうるのでは?もしそうならば、その対抗軸は非厳密、つまり"ゆるふわ"なのでは⁈という思いが椎茸祭の原点だそうです。椎茸祭では"ゆるふわ"を生活に自然に取り入れるべく、しいたけと昆布を使った、ビーガンの方でもそのまま飲めるおだしを販売しています。

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「美しいデザイン」「機能性の高いデザイン」というように、デザインという言葉からは形があるものを想像しがち。ですが、本展では人と人との間に生まれるコミュニケーション、それらを円滑にするサービスや仕組みといった「形のないデザイン」の存在と、その大切さを知ることができました。



編集部 髙橋





information
東京ミッドタウン・デザインハブ第76回企画展
「企(たくらみ)」展 -ちょっと先の社会をつくるデザイン-
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
会期2018年11月25日(日)~12月24日(月・振休)
開館時間:11:00~19:00
休館日:会期中無休
観覧料:無料
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
http://designhub.jp/exhibitions/4266/

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