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2017年10月27日

【イベントレポート】 東京ミッドタウン「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2017」

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現在東京ミッドタウンでは、約3週間にわたり「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2017」が開催されています。秋のデザインイベントとして2007年のオープンから年に1回開催され、今年で11回目を迎えます。今回のテーマは「ふれる」。最新技術と日本の文化を融合したインスタレーションや、思わず触れたくなる作品が盛りだくさん。多彩な展示やイベントの様子をレポートします。

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今回のメインとなるインスタレーションは、幻想的なインタラクティブ体験ができる「デジベジ」です。30mの巨大なビニールハウスがミッドタウン・ガーデンの芝生広場に登場。クリエイティブカンパニー PARTY によって手がけられた体験型のインスタレーションで、ビニールハウス内に栽培されている野菜に直接触れると無数のLEDライトが反応し、風や水を描くように光ります。毎日17時からの、15分に一度の特別演出は見ものです!

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少し先にすすんで、ミッドタウン・ガーデンに流れる小川沿いに並んでいるのが、「ものこころ提灯」です。人が近づくと人感センサーが反応し、提灯が揺れ動いたり、光の色を変えたりします。まさに「もの」に「こころ」が宿ったかのように、まるで、丁寧にお辞儀をし、顔色も変える生き物相手に会話をしている気分になります。
古くから日用品として使われてきた提灯が、昨今では極めて限定的な使われ方しかしていないところに目をつけ、改めて目を向けてもらえるようにデザインの力で再表現したWOWの作品です。

10分毎に息のあったダンスを音楽に合わせて披露してくれるのも見どころの一つ。いつもの散歩道に、いつもと違うちょっとした仕掛けがあり、楽しい気分になりますよ。

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東京ミッドタウン、ガレリアB1・3Fでは「ふれてみたいデザイン展」を開催中。館内のインテリア&デザインショップで取り扱っている「ふれたくなる」デザインのアイテムが紹介されています。

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このカラフルな鉄琴は、手に障害のある子どもたちにも演奏の楽しさを知ってもらうために開発されたもの。カラフルなスティックをつまんで落とすと音が鳴る仕組みになっているため、バチがうまく持てなくても簡単に音を鳴らすことができます。不思議な形をしているため、実際に手にとってみたい、まさにふれてみたいと思わされるアイテムです。

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こちらの写真、何か違和感を覚えませんか? この女性、なんとGoogleのストリートビューにたまたま写り込んでいた人なんです。これはPaolo Cirioさんの「Street Ghosts」という作品。ストリートビューに移りこんでしまった人の実寸大の写真パネルを実際に移りこんだ場所に複数配置しています。「未来の学校 powered by アルスエレクトロニカ ~OUT OF CONTROL 展~」では、情報社会の幽霊を現実空間に置くことで溢れかえった情報の取り扱い方、インターネット上のプライバシー問題など、今の情報社会のあり方に対して問いかけています。(このイベントは終了しました)

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コートヤードでは「ミラノサローネ」で活躍する日本人デザイナーや日本企業の作品を毎日紹介する「Salone in Roppongi」が。オープニングとなるこの日はミラノサローネに6年連続出展しているデザイン事務所、YOYによる新作のインスタレーションが公開。鏡で無数の葉っぱの中の水たまりを表現し、東京の空を映し出します。
期間中は、谷尻誠さん、吉田愛さん率いるSUPPOSE DESIGN OFFICEの社食堂や、ミラノサローネ常連のSPREADのマスキングテープをつかった作品展示、建築家の田根剛さんとのトークイベントなども開催されました。KIGIの世界観が詰まったセレクトショップの開催も予定されていましたが、大変残念なことに、降り続く雨の影響で開催中止に。毎年進化し続ける「Salone in Roppongi」には今後も注目です。(このイベントは終了しました。)

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またアトリウムでは、「docomo design exhibition つくることは、こわすこと。」が現在開催中。

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ガレリアのオープンから休みなく、パフォーマー数人がスマートフォンのカタチをした黒い積み木を組み立て、人よりもずっと大きいインスタレーション作品を制作します。そしてある時間になったらそれをこわすというパフォーマンスが行われています。モノづくりの壁にぶつかったとき、積み上げたものを「こわす」ことを恐れてはいけないという、ドコモのモノづくりへの姿勢を伝えるインスタレーションです。

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他にもデザインとアートのコンペティションである「Tokyo Midtown Award」では、今年の受賞作品14点と実施10回目を記念したこれまでのデザインコンペ受賞全77作品が一挙に展示されています。受賞をきっかけに、世界に羽ばたくクリエイターになってほしいとの想いがこもった展示は、展示作品だけではなく、展示什器にも是非注目してみてください。

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「TOKYO」がテーマだった、2017年のTokyo Midtown Awardデザインコンペで見事グランプリを獲得したのがこちらの加藤圭織さんの「東京クラッカー」。

「東京タワー」がモチーフのパーティー用クラッカーで、クラッカーを鳴らすと、東京駅、日本橋、歌舞伎座など、東京を代表とする名所や名物の紙片が舞い散るそう。鳴らすだけで楽しくなりそうなこの作品アイデア。ぜひ、商品化してほしいですね。

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同アワードアートコンペでグランプリを獲得したのが金子未弥さんの作品「地図の静寂を翻訳せよ」です。真っ黒なアルミ板一枚から、たくさんの矛盾と疑問が生まれる様子に、アート性と現代性が感じられたところが高く評価され受賞にいたったようです。

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他にもまだまだ魅力的な作品がたくさん。11月1日からは同時開催イベントの2017年度グッドデザイン賞受賞展も行われます。

この秋、デザインに"ふれる"ひとときを東京ミッドタウンで過ごしてみてはいかがでしょうか。





information
「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2017」
会場:東京ミッドタウン各所
会期:10月13日(金)〜 11月5日(日)※催しにより異なる
入場料:無料
公式サイト:
http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/designtouch/

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